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”働き方”をポートフォリオワーカー的視点で考察する-Mid-Risk, Mid-Return-

長文です。1万字ちょい。真剣に書きました。アラフィフのポートフォリオワーカーから、20代、30代の方へのメッセージです。

読むの面倒だという方向けに、TTSでの音声読上げも最後に用意しておきました。普通と3倍速。読む、聴く、どちらでもお楽しみ下さい。そのぐらい、今後、何十年も”働く上で”ちゃんと認識しておいてほしい内容です。

働き方関連本のポートフォリオワーカー的感想

働き方関連の本3冊を、ここ2日間で読みました(聴く読書をしました)。いずれの本も、すでに認識している点も多くありましたが、新たな視点や考え方を提供してくれました。

これらの本を読んで(聴く読書をして)、自分でポートフォリオワーカーと名乗っておきながら、また、20代、30代の方にひとつの生き方のサンプルを提示すると言いながら、ポートフォリオワーカー的生き方や思考をあまりに書いていないことに気づきました。

ポートフォリオワーカーって何?はこちら

そこで、この3冊を読んで(聴く読書をして)、考えたことを書きたいと思います。

先に結論を書いてしまうと、是非、若い方に、本noteとともに3冊、読んでもらいたい!と思います。

これらに書かれている内容を、
全て認識し
この考えのもと働き方設計をし、
実際に行うべき
です。

総花的に、そう言っているのではなく、「全部必要な知識、行動指針」と考えます。当然、取捨選択してもいいですが、知識として、知っておくべき内容だらけです。

働くことを考える20代、30代の必読書

読んだ(聴く読書をした)本は、以下になります。上2冊はKindle Unlimited対象本になります。

「貧乏はお金持ち「雇われない生き方」/橘玲著」は、タイトル通り、サラリーマンではなく、個人事業主を飛び越して、マイクロ法人を立ち上げた働き方を指標する本です。「所得分散と累進課税、国民年金/健康保険、必要経費の恩恵を最大限利用しない手はない」という内容です。

「働き方の損益分岐点/木暮太一著」は、「サラリーマン給与は労働力の再生コストをベースに決めれており割に合わない。であるなら、自分の労働力の価値を高め、それに見合う給与を得るべき。そのためには、コストをミニマイズし、労働力価値を高めるための投資を行うべきである。具体的には、自分のスキルや経験が、将来のために役立ち、「労働力の長期資産」になるものを選択する、その仕事をする際に、他人よりストレスを感じず、成果を得やすいものを選択するとよい」という内容でした。

最後の「転職2.0/村上臣著」は、「自分の経験し、習得したスキルを、複数の”タグ”として定義し、自分が最適と感じる職種、働き方環境を探す、あるいは他人が見つけてくれるようにすべき。人生100年時代、日本においても転職の3,4回は普通になる。そのために、”タグ”の掛け算による希少価値、”タグ”自身の賞味期限も意識すべき」という内容でした。

王道は「働き方の損益分岐点」、それをベースに働く環境の最適解を見つけるアイデアが「転職2.0」、そしてサラリーマンでは気づきづらい禁じ手を指南するのが「貧乏はお金持ち」といった感じでしょうか。

いずれの本に共通するところは、給与や報酬の絶対額の最大化を目指すとは書かれていない点。”ギラギラ”した儲けるを全面に押し、自分の成功体験談を語る内容でないのは好感が持てます。いずれの著者も、学歴もあり、それなりに成功し、金銭的余裕があるからなのかもしれません。

以下では、各々の本で語られたポイントを補足、あるいは発展させ、転職経験7回、マイクロ法人をすでに経営している、ポートフォリオワーカー的視点を書いていきたいと思います。

マネーリテラシーの必要性

あえて、「貧乏はお金持ち」を一番先頭に持ってきました。全人口の約9割は、サラリーマンです。サラリーマンは、ご承知のように、税金を源泉徴収されているため、意識することなく、納税をしています。そのため、納税に対して主体的に何かをする、といった意識は希薄であえると感じます。また、それゆえに、所得分散と累進課税、国民年金/健康保険、必要経費の恩恵といった、マネーリテラシー(身近な金融知識)の知識がなさすぎると感じています。

(ボクもサラリーマンだけ行っていたときは何の知識もありませんでした。念の為)

今は、副業や複業というキーワードが一般的してきています。しかし、実際に副業/複業を行っている比率は、まだ4%とのこと(総務省「就業構造基本調)。すると、約85%のサラリーマンが、このマネーリテラシーに基づく税金処理をしていないことになります。

ボクはサラリーマンでありながら、不動産賃貸管理会社代表でもあるため、税金のことはかなり勉強しています。そして、結構多くの節税を行い(年間300万円ぐらい?)、結構多くの経費を使ってます(こっちは内緒w)。

ちなみに、本代、飲食代はほとんど経費です。

(ほとんどの飲食代を経費にしているのは、プライベートの友人の多くが不動産投資仲間だからです。彼らとの情報交換/懇親のための飲食代は正当な経費になります。友情と知識、経費にもなるプライスレスの関係です。念の為)

サラリーマンだけ行い、実際に副業や複業を行わないのであれば、知識を得たところで、あまり意味がないのかもしれません。ずっーと、サラリーマンならそれでいいのかもしれませんね。

しかし、人生100年と言われている今日、延長された定年年齢を迎える前に、サラリーマンを辞め、自分でビジネスを開始する可能性は十分にあります。また、それ以前に、可処分所得を増やすために、副業/複業を始めるかもしれません。

その時に知ればいい知識なのかもしれません。しかし、あえてこの知識をもって、副業/複業を始めることも可能です。

売れる売れないは置いておいて、個人事業主のKindle作家になれば、ほとんどの本代は経費にできます。賃貸住宅に住んでいれば、家賃の何%かを経費にできます。その経費がKindle印税より多かった場合、つまり赤字だった場合、本業のサラリーマン所得と損益合算をし、サラリーマン給与から払った税金を合法的に回収することもできます。

Kindle作家に限らず、副業/複業で始めたビジネスが軌道にのり、売上が増加した際には、「貧乏はお金持ち」に書かれているように、マイクロ法人を立ち上げることで、さらに経費を合法的に使えることになります。

例えば、ボクが不動産関連のアクティビティを行うと、自分のマイクロ法人から日当(1万円)が支払われます。日当は、マイクロ法人にとっては経費になるため、その金額が節税にもなります。一方、ボクは日当を受け取ることになります。それはそれで税金がかかると思うかもしれませんが、日当は非課税であり、税務申告の必要はありません。

(ちなみに、実際に活動していないのに日当を支払うのは、脱税行為です、念の為)

マイクロ法人経営者にとって、日当はたいへん有意義な節税科目です。このようなマネーリテラシーを知識として得ることは、副業/複業をする上では必須です。

「貧乏はお金持ち」に限らず、多くの書籍から知識を得るべきです。ここで、いつもなら本紹介をするのですが、どの本から直接的な知識を得たのか忘れました。あるいは、友人から教えてもらったか、複数の本の一項目として読んだか。。

ボク的には目新しさは感じませんでしたが、この本あたりから知識をスタックさせるといいかもしれません。

サラリーマンと複業

先程も書いたように、人生100年時代となり、より長い期間生きる可能性が出てきました。と、同時に、より長い期間、収入を得る必要も出ています。将来の年金支給がどうなるか、またその金額はいくらになるか、はさておき、年老いてからも収入を得られる手段は持つべきだと考えます。

そのためには、リンダ・グラットン著「ライフ・シフト」で提唱されている、ライフステージとともに働き方を変化させることが有効だと考えます。その点において、複業的思考、もっというと、ライフステージ毎に職業を変える、あるいは掛け持ちする、ポートフォリオワーカー的思考が重要であると考えます。

ビジネスを軌道に乗せるには時間がかかります。そのため、次のビジネスの助走期間には、安定した一定収入を得られるビジネスとの並走が必要です。その発想こそが、現実的なポートフォリオワーカーの姿だと思います。

この一定収入という点においては、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん、貧乏父さん」では、働いても一向に資産が貯まらない「ラットレース」と揶揄されるサラリーマン的働き方が、一番安定的だと考えます。

多くの方がご承知のように、同書では働き方を4つのクワドラントに分けています。「「Employee(従業員=サラリーマン)」「Self-employed」といった“労働収入”に依存する状態から、お金がお金を生み出す“権利収入”が得られる「Business Owner」「Investor」へ脱皮をしなさい」と提唱しています。

ロバート・キヨサキ氏の意見を否定するわけではありませんが、「Employee」クワドラントってそんなに悪いのかな?というのがボクの意見です。

「権利収入」による複数ポケットを持つメリットは全く否定の余地はありません。この考え方を示してもらえたおかげで、不動産収入を得ている今のボクがあります。

しかし、安定的な収入を得られる「Employee」クワドラントは、自分の労働対価として賃金を得る働き方ではありますが、やり方によっては、ラッドレースからも抜け出せ、多くのメリットをもたらすことができると考えます。

それは、自分の時間単価を上げることです。
「働き方の損益分岐点」の言葉で言えば、労働力価値を上げること。
下世話な表現で言えば、給料を上げることです。

給料を上げることができた前提ではありますが、「Employee」クワドラントは下記メリットがあると考えます。

ラットレースから抜け出せる
安定的な一定収入を得られる
勤務先の福利厚生が利用できる
休んでも、病気をしても、ある程度の補償がされる
権利収入を同時に得られる

「ラットレースから抜け出せる」は、給与が上がれば、給与から生活費を支出した後にも、お金は残ります。当然のことながら貯蓄もできるようになります。そのお金でレジャーや自己投資もできるようになります。そして、権利収入のための種銭としても使えます。

「安定的な一定収入」は、給料を上げることを条件として書いているので、それなりの金額を意味します。サラリーマン前提で書けば、人それぞれの給与支払い形態、完全固定から完全歩合まであると思いますが、基本は一定の固定給はあると思われます。そのため、毎月の生活費をその固定給の範囲で行うことにすれば、ボーナスやインセンティブといった歩合給は貯蓄やレジャーに回すことができます。

この固定給は、ポートフォリオワーカーを始める、副業/復業を始めるための、安定的なバックボーンとなり得ます。

収入を最大化するという意味では、権利収入である「Business Owner」が一番収入が高いことは、統計上間違いない事実です。そこを目指すのもいいと思います。しかし、

・そこまでに到達できる確率
・ゼロサムでサラリーマンを辞めて、ビジネスを開始し成功する確率

も冷静に考える必要があると思います。

人の人生をとやかくいうつもりは全くなく、自分の志向で判断すべきことだとは百も承知です。

しかし、サラリーマンでそれなりの給料を得たほうが、権利収入を得るためのビジネスを、よりリスクをミニマイズさせながら、行うことができる事実にも目を向けるべきです。

そう考えると、ボクが推奨する、ポートフォリオワーカー的働き方は、「ミディマムリスク、ミディマムリターンな働き方」と言えるかもしれません。

「勤務先の福利厚生」は、当然、勤務先によって内容は異なります。しかし、一般的には、厚生年金や企業健康組合は、国民年金や国民保険より、内容は充実しています。

あくまでもボクの例ですが、健康組合の補償により、80万円かかった家族の手術代のうち50万円ぐらいが戻ってきました(高額医療費支給制度だけだった場合は、戻りは20-30万円ぐらい)。

この補償があるので、ボクは医療保険に入っていません。10年、20年、医療保険に入っていたと考えると、30万の手出しは、そこまで多いと感じませんでした。

休んでもある程度の補償」は、「健康保険」メリットのつづき的内容です。じっくり自分が加入している健康保険組合の補償内容を調べてみて下さい。自営業者が加入する国民健康保険にくらべ、サラリーマンが加入する健康保険は、万が一の備えが手厚くサポートされています。

(ちなみに、自分がBusiness Ownerになり、健康保険に入るのが最強かもしれません。念の為)

「権利収入」は、不労所得とまではいきませんが、直接労働をあまり必要としません。そのため、仕組みを構築してしまえば、サラリーマンを行いながらも得ることが可能です。ボクが行っている、不動産賃貸業(不動産投資)は、取得時、客付け時、トラブル発生時にはパワーを必要としますが、入居が開始されてしまえば、月に1回、入金確認をするぐらいの作業ですみます。

ここだけ見ると不労所得です。とはいえ、この仕組を構築するための勉強や実践、失敗、トライアンドエラーもあり、不労所得とは言えないかな、とは思います。

しかしながら、収入を得る手段という側面からだけみると、サラリーマンメリットを享受しながら、同時に権利収入を得ることは十分に現実的だと言えます。

では、ここで書いた、条件である「給料を上げる」にはどうすれば、いいか。それが、「転職2.0」「働き方の損益分岐点」につながります。

転職

ボクは、若い時は、「年収1000万円を早く達成したい!」と思う、ちょっと前のモーレツ社員のようでした。一番出世を目指し、ガムシャラに働き、ガムシャラに自己研鑽を積んでいました。

同期150名の中で、一番でマネージャーにはなれました。が、残業100時間弱、マネージャー職手当をもらっても、年収は500万ちょっと。年収1000万円を目指したところで、そんなに簡単に年収は上がるものではありません。

企業には給与テーブルがあり、いくら最短で上り詰めたとしても、そこに到達する最低年齢(入社勤続年数)が決められています。それをショートカットする方法が転職です。

それに28歳の時に気づきました。それから何回も、当時の言葉でいうと、「ジョブホッパー」や「外資ゴロ」と揶揄されかねない、転職を繰り返しました。そして、ある程度まで、外資系企業のマネージャー年収まで到達したので、それ以上のポジションはあえて求めず、ポートフォリオ・ワーカーとして生きる道を選択しました。

(それ以上のポジションを目指したところで、40歳からそのキャリア形成を行っていないので採用されない可能性の方が高いです、念の為)

「転職2.0」には、転職のよい点ばかりが強調しすぎているように感じました。まーLinkedin日本法人のカントリーマネージャの方が筆者ですからしかたないですね。ポジショントークは大目に見てあげましょう。

転職のいいところは、「転職2.0」を読んでもらうとして、あえて、転職のネガティブ面を、ボクの経験談ベースですが、お伝えしておきたいと思います。

転職活動や転職により、心身が滅入ることは、当然のことのようにあります。自分自身が毎回毎回評価されるわけですから、それはそれは大変です。面接に落ちることも普通にあります。かなり落ち込みます。数日間グレーになります。

また、転職したら転職したで、入ってすぐに、「ヤベー、この会社、あわない。もう転職しちゃったよ。」と思うこともあるはずです。

実際、ボクの6社目の会社は、職務経歴上3ヶ月、実質2ヶ月ちょっとの勤務で、転職しました。

入社して2週間で、「やべー、失敗した。。」と思いました。そこから、またすぐに転職活動を開始です。滅入ります。

すぐにでもこの会社を抜け出したく、知り合いのカントリーマネージャに相談したところ、「ウチにおいてよ」と、トントン拍子に話が進みました。その会社のオファーレター(内定通知)が来るのが待ち遠しくて、待ち遠しくて、その間は、毎日、一時間毎に、メールのチェックをしていました。口頭内示から2週間後、やっと正式なオファーレターを受け取り、無事7社目に転職できました。その結末は「おまけ」を参照下さい。

ちなみに、2ヶ月ちょっとで転職したこの会社、IT企業勤務の方なら、誰でも絶対に知っている、ちょー有名企業です。ブラック企業なんかじゃなく、働きたい企業29位に入ってます。

(誰でも知っている、マイクロソフトではないです。念の為)

そのため、会社はいくら事前の評判を聞いて入ったところで、入ってみないとわからない、というのが8社経験したボクの感想です。合う合わないは、会社というより、直属の上司による部分が大きいですし、部署により異なります。状況、人により異なります。

社風に過大な期待を持つのは危険です。転職して、その会社が合う、合わないは、断言します。運です。

「信じられない!」という方は、こちらをチェック。聞いてはいましたが、SONY「リストラ部屋」に送り込まれた人たちの物語です。活躍していた方が、いかに簡単にリストラ部屋送りにされるかがわかります。本書の趣旨と違うかもしれませんが、そんな見方で読むと、「その会社が合う、合わないは、運」というのをご理解いただけると思います。Kindle Unlimited 対象です。

あえてネガティブなことを書きましたが、「転職2.0」にかかれているように、職種やジョブ、あるいはタグで自分の知識やスキルを棚上げしておくことは、今の時代には必要なことだと思います。労働マーケットで自分の労働価値を最大化するとともに、自分の嗜好の職場を探すのは、理にかなっています。

詳細は、「転職2.0」をお読み下さい。

転職できるスキル

さらっと、何社も転職したことを書いてしまっているので、誤解を与えかねないかもしれませんから、あえて書いておきます。

転職するためには、選ばれる実績やスキルが必要です。
特に外資の場合は、応募する職種(ポジション)の経験や実績をばっちり審査されます。

そのためには、日々のしごとで成果を出すことを考え、実践しなければなりません。それが「転職2.0」で書かれていた”ケイパビリティ(実行可能能力)”です。

ジョブ型、職種型転職になれば、候補者(キャンディデート)が過去に経験した同様の職種における、プロセスや暗黙のプロトコル(やり取りをする上での作法)の知識、Tipsや心構など、身についているはずのスキル全般、人となりが評価されます。それら全部をもって、そのポジションをまっとうできるケイパビリティがあるかが判断されます。

職務経歴書にいいことを書いたところで、複数名との面接(インタビュー)で化けの皮は剥がされてしまいます。

(剥がせない、剥がされないこともあります。念の為)

さらに、実務を補完する自己研鑽も必要です。

ボクの場合は、それが、マーケティング、論理的思考能力、ビジネス英語などでした。これらの知識や、それこそケイパビリティを高める努力を常に意識し、行っていました。

「働き方の損益分岐点」でいう、「労働力の価値」を上げることを意識して、実践していました。

こう書くと、カッコいいですが、いつも「クソ-、わからない!」「どうすれば、もっとできるようになるんだ??」と、いつももがいている感じでした。

「これでどうだ!」と思っても、やっぱり上には上がいる、という感じをいつも持っていました。今でも持っています。

どこまでやっても、自己研鑽にゴールはないのでしょうね。でも、やり続けるしかないと思ってます。

図らずも根性論になってしまっているので、インテリジェント(?)なボクの得意とする話に戻すと、この自己研鑽をする場合でも注意する点、意識する点があります。

「努力するベクトル」は意識する必要があります。

「転職2.0」「働き方の損益分岐点」でも書かれているように、労働市場で評価されない、ジョブやスキルを向上させる努力をしてはいけません。無駄です。市場価値が高いジョブやスキルに注力し、それらを向上させるべきです。

希少性を意識する

さらに、「転職2.0」でも書かれていましたが、”タグ”を掛け算し、希少性をもたせることも意識すべきです。売れるスキル("タグ”)をかけ合わせ、他者と差別化を図るべきです。同じことは、藤原和博さんの「キャリアの大三角形」にも通じるところです。

キャリアの大三角形
ある(仕事)内容をマスターするためには、一般的には1万時間かかると言われている。その分野を3つ持つことで、他人と差別化できる希少性を得ることができる。

先程、「ボクの場合は、マーケティング、論理的思考能力、英語の自己研鑽を積んだ」と書きました。では、ボクはこれらで差別化を図ったか、というとそうではありませんでした。プロダクトマネージャのポジション獲得を目指す場合は、希少性の点から得策ではありませんでした。

これらのスキルは、このポジションを狙う候補者であれば、程度の差こそあれ、皆持っている知識やスキルだからです。実際のケイパビリティは実際にまだ仕事をしたわけでないので、インタビュアーにはわかりません。

そのため、レジュメ(職務経歴書)から読み取れる経歴や実績、さらに、その内容のアピール勝負となります。大手有名企業やその企業より大きい同業他社に勤務していた人間の方が、ハロー効果でよく見えがちです。また、インタビュアーとの相性もあります。一般的なスキルの組み合わせをベースとしたレジュメ内容で、アピール勝負により、勝機を見出すのは”掛け”になります。蓋然性が大きいため得策ではありません。

そこで、ボクの場合は、いつも「マーケティング、英語、営業経験」で差別化を図りました。大抵のプロダクトマネージャのポジションの候補者は、エンジニア出身者が多いからです。

彼らは製品仕様をよりテクニカルに理解はできるでしょうが、現場で実際にその製品をどう売るかの経験は、あまりないはずです。もっというと、厳しい、ノルマに追われる営業職を経験していないため、何が営業マンの琴線に触れるかを、理解できていないはずです。

この仮説のもと、ボクの場合は、営業経験があるので、「売ること」がプロダクトマネージャー(PM)の第一優先課題であることをアピールしました。

「売ること」を意識し、実際に「売る人」を意識し、それをマーケティングの知識、経験で、「n個売るための仕組み」を考えることをアピールしました。

ボクを雇ったほうが、「たくさん売ることができますよ~」をアピールしたのです。プロダクトマネージャーのインタビューで「売ること」をアピールする人も少ないと思うので、そこも差別化につながったのだと思います。

(思惑とはずれることも、当然あります、念の為)

ちなみに、このポジショニングのとり方は、ボクが今書いている「マーケティングフレームワーク講座」で習得できるはずです。いつ全てを書き終えるかは不明ですが。。。

あっ、そうそう英語には触れてませんでした。たいていの場合、ボクが応募する外資系IT企業のプロダクトマネージャーのポジションの面接は英語です。英語でのコミュニケーション経験が少ない日系企業出身者は、ボクより英語は出来ても、勘所をしらなないので、評価は低くなります。

そのため、直接的に”英語”はアピールしなくても、”英語”が堪能と外人のインタビュアーが勘違いをしてくれます。ボクの英語は、本当にそんなにすごくはないのですが、うまく聞こえるようです。

そんな英語の習得法もいつかちゃんと書きたいです。乞うご期待!?

まとめ

以上のことをまとめると

マネーリテラシーを持て
複数のポケット(権利収入)を持て
サラリーマン収入を上げよ
そのためには、転職も考慮に入れよ
転職できるように自己啓発を怠らずに、スキルを磨け
そのために、ボクのnoteをちゃんと読め

が、ボクは若い方に伝えたいメッセージだと思います。是非、多くの20代、30代の方に読んでいただければと思っています。

(最後の✔は、とうぜん冗談です。念の為)

記事をご友人にも、ご紹介していただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。

P.S.転職って後ろめたい?

大ベストセラー「夢をかなえるゾウ/水野敬也著」でゾウの姿をした神様、ガネーシャが、今の状況を打破する方法として授けた言葉をご存知でしょうか?

それは、「応募すること」です。 

自分の作品や能力を他人に判断されるような状況に身を置いてみること、です。

これはボクにとっては衝撃的な内容でした。当時、転職した会社でパワハラまがいの行為を毎日のように直属の上司にされていました。自分本来の能力が発揮できず、自己啓発本に救いを求めていました。

(ちなみに、パワハラ上司は、やさしく相談に乗ってくれた、上述のカントリーマネージャ!です)

その一冊が、当時発売したての「夢をかなえるゾウ」でした。読みやすく、面白く、共感できる点も多く、まだ聴く読書をしていなかったのですが、2日で読んでしまいました。

そして、最後のガネーシャのお告げが「応募すること」だったのです。サラリーマン的に解釈をすれば、「転職すること(面接を受けること)」です。

自分の才能やスキルを正当に評価してもらえる可能性がある場に「応募」することで、現状を打破する可能性がでます。

先にも上げたように、転職がかならずしもハッピーかは、運次第といったところも否定はしません。しかし、どうせアンハッピーな状況なら、転職をするのもいいと思っています。

これは、戦略的に”転職”という活動を人生に取り入れましょう、と主張する「転職2.0」には書かれていない、「転職」のリアルな一面だと思います。

あくまでもボクの場合ですが、戦略的転職も、現状打破転職も、両方あります。

ちなみに、現状打破転職でも、面接では「キャリアパスを考えて」と、戦略的転職を全面に押し出すのは、お約束ですw

「夢をかなえるゾウ」、先月までKindle Unlimitedの対象でしたが、もう対象外になってしまったようですね。まだ読んでない方は残念でした。。。

念の為、Kindle Unlimitedのリンクを貼っておきます。

TTS音声


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