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「ひらがな/カタカナ/足し算/引き算を2週間でマスターさせる」教え方の知育教材をKindleで出版してみた4-実践編ひらがなの教え方

ボク(A)から筆者のボク(NO-CHI)への質問形式のインタビューで著書に込められた想いを語っている特集の続きです。前回ご覧になっていない方はまずはこちらをお読みいただければと思います。

第一回 科学根拠の必要性
第二回 脳特性の理解/戦略の重要性
第三回 コーチングの重要性

 実践編ひらがなの教え方

ーー実践編の中身についてご説明お願い致します。特徴があればそちらもお願い致します。

NO-CHI(以下"NC"):一番の特徴は、学習過程において「覚える」という曖昧な言葉はつかわず、明確に「暗記」が必要と書いているところだと思います。「暗記」というとネガティブなイメージを持つ方も多くいることは認識しています。

どういうネガティブな意見があるかネットで検索してみると

・学生時代に暗記したことは社会に出て役立っていない
・いくら吸収するからといって成長する脳に詰め込みすぎると良くない
・一部の家庭で先行して学習すると、あらたに学力差を生むことになる
・「考える力」を育てる大事な基礎教育が置き去りになってしまう

こんなことがでていました。全てナンセンスで、笑ってしまいました。個別に反論したいと思います。

・学生時代に暗記したことは社会に出て役立っていない
ボクも数学系のことはこれに当てはまりますが、「暗記」という行為と「学習した内容」をごっちゃにしていると思います。たとえば今、ボクが外資系で働けているのは、学生時代に英語を勉強したことがベースにはあります。その際には、単語、文法、構文を”暗記”しました。当たり前のことです。ナンセンスな意見です。

・いくら吸収するからといって成長する脳に詰め込みすぎると良くない
たとえば、複数の新しいゲームのルールを覚えさせることは、成長に足かせになるのでしょうか? 幼児にとって、ひらがな、カタカナは新たな社会性を身につけるための、ワクワクする取り組みです。無理やり教えないと行けないという強迫観念を持っているのではないでしょか? ボクのやり方は成長を伴うワクワクするゲームです。吸収するなら吸収するだけ多くを学ばせてあげたいとボクは考えました。

・一部の家庭で先行して学習すると、あらたに学力差を生むことになる
社会の成長を著しく停滞させる危険な思想です。誰もが平等な理想郷を求めるならいいですが、現実は違います。資本主義社会においては、この意見を信じた人はバカを見るでしょう。

・「考える力」を育てる大事な基礎教育が置き去りなってしまう
どうやって「暗記」すればいいかを幼児は幼児なりに考えています。例を示すと、散歩の途中で見る看板に「あ」の文字が書かれており、「あ」を習った際には、”看板の「あ」だ!”と脳のシナプスを結びつけ、「あ」の記憶を確たるものにします。ここでお母さんが「どうして「あ」を知ってたの?」と質問すると、子供は嬉しそうにその理由を話してくれるでしょう。「置き去り」になってます? 

とはいえ、これらの意見に共通することは、「暗記」自体にネガティブなのではなく、「暗記させる行為や内容」にネガティブなのかな?と感じました。それを理解せずに主張している。。。問題点が「暗記させる行為や内容」であるなら、それを改善すればいいだけで、そこで思考をストップするのは愚かな行為ですね。

ーーすみません、だいぶ脱線してしまっているようですが。。。

NC:あっ、すみません。ついつい興奮してしまいました(汗
しかし、ちゃんと認識してほしいのです。「暗記」なしで何が学べるのでしょうか?

ここでは、ひらがなの「あ」を例に認識と暗記のプロセスを簡単に書きたいと思います。暗記が必要なことが認識いただけると思います。

「あ」を”ひらがなの「あ」”と認識するためには、まずは、「図形」として「あ」を認識する必要があります。そこには意味はありません。形の「あ」です。

その”図形「あ」”が認識でき、何度も登場する”図形「あ」”は、”ひらながの「あ」”であるという認識がなされ、今後、”ひらながの「あ」”を単語や文章を読むために記憶します。ここで初めて”ひらながの「あ」”を「文字」認識したことになります。

文字認識した「あ」は他の”ひらがな”と組合わさり、単語として使用できるように記憶させる必要があります。そのためには、その認識を短期記憶から長期記憶へ移行させる必要があります。この行為は言葉を変えるなら「暗記」です。ここで楽しく、ラクに暗記させる方法を本書では紹介しています。基礎原則編での科学的根拠に基づくやり方なので、当然効果がでます。

記憶した複数の”ひらがな”の組合わせで単語が形成され、それらが個々に意味があることを、幼児はまた認識し記憶します。これも暗記です。

ここまでは、”ひらがな”の文字認識でしたが、次にそれを表現したい衝動に駆られます。その段階で今度は”ひらがな”の「再現」、つまり書き取りを教えます。

つまり、”ひらがな”を覚えるプロセスは
図形認識 → 文字認識 → 再現
というステップを踏んで行うのが自然であり、抵抗感なく”ひらがな”を暗記することができるようになります。

本書ではこのプロセスおよび次のプロセスに移るタイミング、具体的なやり方、教材を余すことなく紹介しています。

ーーありがとうございます。カタカナはいかがでしょうか?

NC:同じです。図形認識 → 文字認識 → 再現です。

ーーこれだけですか?

NC:はい、これだけです。実際に本書でも1ページしか解説されていません。ただどのように実施すれば、”カタカナ”を効率的に図形認識→文字認識→再現できるかは、教材を紹介するともに書かせていただいています。

ーー次回は、”足し算”についてご説明をお願い致します。

次回につづく
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紹介している書籍はこちら!


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