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J-POP好きがK-POPにハマった話.

僕はK-POPがすごく好きだ。今では生活に欠かかせないものになっている。
朝起きた時の目覚ましも、料理をしている時のBGMも、駅へと向かう途中でも、トイレ掃除の時にもK-POPを流す。

K-POPオタク女子と推しについて永遠に語ることができるし、
そこらへんのK-POP好きには負けない知識と熱量があると思う。

よく周りから
「なんでそんなK-POP好きなの?」「男の子でそんなに好きなの珍しいね」と言われる。
確かに男で「K-POPアイドル好き、しかも男性アイドル推し」というのは
マイノリティな存在なのかもしれない。自分では気づけないだけで・・

親や兄弟がK-POP好きでもなければ、ずっと昔からK-POPが好きだった
わけでもない。
K-POPを好きになったきっかけは、高校の時に出会ったクラスメイトだ。


高校2年の時にクラス替えをした。文系・理系でクラス分けが行われ、
1年の時に仲良くしていた人とは別々のクラスになり、孤独で憂鬱な春を迎えた。新しいクラスでは仲良い人がいなくて、学校に行くのも次第に億劫になっていたし、ほんとに幸せな状態じゃなかった。

そんなある日、一人のクラスメイト(男)と少し話す機会があった。
その子は、明るい性格ではないしクラスの人気者でもなかったけど、ゴルフ部で全国大会にも出たりしているすごい人で、独特な雰囲気と存在感があった。はじめは相手から話かけられたら話す程度で、自分から積極的に話かけたりはしない。そんな薄い関係性だった。

そのクラスメイトこそが、
僕がK-POPを好きになるきっかけをくれた人物だった。

僕は当時、星野源と平井大が大好きでK-POPなんて全く興味がなかった。
せいぜい知っていても少女時代か東方神起くらいの知識量。
けどそのクラスメイトは事あるごとにK-POPの話を周囲としているのを
僕は知っていた。得意の人間観察が活きた瞬間だったように思う。

だからその時、直感で「K-POPを好きになったら仲良くなれるかもと」
微かな可能性の匂いを感じ取った。クラスに仲の良い人物が一人でもできたら僕の学校生活はポジティブなものになるかもしれないと。

そこからクラスメイトが好きだったBIGBANG(今となっては懐かしいアーティスト)を聞くようにした。
本人からオススメのアルバムを聞いては、通学時間にリピート。
帰り電車を待つホームの上で、あれこれ言い合ったのを今でも覚えている。




結局そのクラスメイトとは卒業まで仲良くしていた。


ただ今は全く連絡を取っていないし、どこで何をやっているかも
全く分からないのが正直なところ。


ただ彼には感謝してもしきれないものがある

20歳を過ぎたあたり、僕自身色々と思うことがあった。
これといった趣味もなくて、大して盛り上がる話題提供もできない自分は
K-POPというコンテンツのおかげで色んな女性と仲良くなれたと思う。


あの時きっかけをくれたクラスメイトのおかげで、今の自分があるのだ
そんな風に思っている。少し大袈裟だと笑われるかもしれないが。


K-POPを好きになった理由を人から聞かれるたびにこの話をする。


その度にクラスメイトだった彼の顔が、ふと思い浮かぶ。


「K-POPを好きになるきっかけをくれてありがとう」

そう心の中で呟く。


もし、いつか会えたら感謝を伝えたいと思う。



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