新入社員が成長する3つの習慣
こんにちは、ラン丸(@sign45917948)です。
今回は、成長が早い新人の3つの共通点についてお伝えしていきます。
はじめに
あなたの後輩は順調に成長していますか?
他の新人と比べて成長スピードは速いでしょうか?
これは、学生時代でも実感するのではないでしょうか。
入社した当時は、同レベルであった新入社員たちも、数カ月もすると徐々に成長の差が出始めてきます。
あなたの話を聞くときや、ほかの先輩のアドバイスを聞くときに、メモを取ることを習慣にできているでしょうか。
指導者は日々とても忙しく、新人の育成だけにかまっていられません。
そのような忙しい環境の中で、新人に何度も同じ質問をされてはかないませんよね。
一方で、新人は指示されたことをうまく整理しきれず、何度も同じ質問を先輩にしてしまい怒られがちです。
そうなると、だんだんと先輩に質問しづらくなってしまい、ついには、聞かないとわからないことであっても1人で悶々と考え込み、ただ時間を浪費してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
本人も指導者も、こうした点にはなかなか気がつかないものです。
これから上げる3つの共通点を意識して新人教育をすることが、時間がない指導者にとって、なるべく早く新人を一人前の戦力に育てるカギとなるでしょう。
1)「メモ」の習慣
「メモ」を取ることはビジネスパーソンにとって基本の動作ですが、案外この習慣が身に付いていない新人も多く、それが成長を遅滞させている原因でもあります。
それでは、1回指示したことを聞き直されないようにするためには、メモをとる指導をどのように工夫したらよいか考えてみます。
よく言われているのは5W1Hでメモを取らせることです。
しかし、新人に「5W1Hの視点でメモを取るように」と伝えるだけでは、最初はなかなか正確にメモを取れるようにはなりません。
そこで、業務指示をする際に、わざと5W1H視点での抜け漏れや曖昧さがある状態を作りだし、指示命令をします。
例えば、あなたが新人に「今日中に○○をお願い」と伝え、新人が今日中とメモに記入して、その具体的な時間を確認する様子がなければ、「今日の何時までか確認しなくていいの?」と具体的な時刻を聞くように促すのです。
また、「これ、会議で使うから印刷しておいて」と新人に頼み、新人から詳細の確認がなければ「何部印刷するか、わかっている?」「カラーか白黒かなど聞かなくて大丈夫?」など、5W1Hの視点で抜け漏れを確認するように新人に促します。
最初は大変ですが、これにより、手戻りがだんだんと少なくなり、お互いのの負荷がだんだんと軽減されていきます。
このように5W1H視点で手戻りなく、1度で情報整理ができる新人は、安心してどんどん仕事を任せられるので、入社1年目から急成長していくキッカケになります。
2)「お礼」の習慣
新人を教育するにあたり、意外と重要なのが「人が教えたくなるような教わり方」を教えておくことです。
新人を指導する役割を担っていても、指導者も人間です。
教わる側の態度次第では、指導する気が薄れてしまうこともあるわけです。
そこで大切になるのは、教えていただいたことに感謝を示すことです。
教えてもらったことに対して感謝できる新人とできない新人では、どちらが教えたくなるでしょうか。
しっかりと感謝を示してくれる新人にはいろいろと教えたくなるものです。
例えば、あいさつの後に、新人から「この前は○○について教えてくださりありがとうございました」「先日はお時間をいただき、ありがとうございました。また、いろいろと教えてください」「先日教えてもらったことを早速やってみたら、すごくいい反応でした」などの感謝の言葉を添えられると、「じゃあ、また教えてあげよう」と思うものです。
そうすることで、新人は引き続き教えてもらえる良好な人間関係を維持しやすくなります。
新人がその関係を継続できるかどうかは新人の教わり方次第ですが、その重要性について指導者が最初にしっかりと意識させることには、大きな意味があるでしょう。
「1人で解決しようとする」のと「独り立ち」はまったく違います。
新人が「上司には教える義務があるんだから、私は教えてもらって当然」などという教わる側の態度では、教えてもらえなくなります。
もし、あなたの担当する新人が別の先輩方から何か教わった際には、「教えてもらって当然だと思わないほうがいいよ」とか、「引き続きいろいろと教えてもらえるように、お礼を伝えておくといいよ」と伝えてみてください。
そうすることで、教える側も気持ちよく教え続けることができ、新人の育成に多くの方が関わってくれるのです。
当然ですが、多くの方が関わってくれる新人は、多くのアドバイスをいただくことができるので、急成長していくことができます。
社会人になるまでは、受け身で教育を受けている影響もあるので、会社は学校ではないことを理解させましょう。
3)「助けて」と言える習慣
指導者の共通の悩みに、新人から困っていることや悩んでいることをなかなか打ち明けてもらえないということがあります。
そうならないためには、指導者が新人に「助けを求めることは、恥ずかしいことではないよ。みんなで成果を出すために必要なことだよ。躊躇するのはおかしい」とはっきり伝えておくことが大切です。
新人に、「相談を通じて仕事を前に進めることは、チームへの貢献になる」という思考を持たせてほしいのです。
「進め方がわからない」「業務がいまいち理解できない」といったSOSが発信できないタイプの新人は、どちらかというと人の目を気にしたり、失敗を極度に恐れたりする慎重派に多く見受けられます。
また、プライドが高く、大きな失敗をしてこなかったタイプも、質問や相談ができず、1人で悩みを抱えてしまったりします。
こういうタイプは、「もう少し自分で調べたら、誰かに聞かなくても済むのではないか」「周囲からできないやつだと思われたくないから、なんとか自分で解決したい」と考え、問題を1人で抱え込み、先延ばしにしてしまうのです。
何日も悶々と悩んでしまう人は、時間コストという視点でいうと課題があると言わざるをえません。
私は新人に対して「困っていることを言わないで放置するのが最もダメ。すぐに報告、相談することを大切にしてほしい」というメッセージをつねに伝えるようにしています。
「自分」ではなく「チーム」に目を向けさせることが重要です。
トラブルや悩みが生じると、新人は「恥ずかしい」とか「自分の評価を下げる」とか、自分事としてそれらを抱え込みがちです。
しかし、指導者としては、「時間を無駄にしない、チームのために報告しよう」と、つねにチームを意識させることを徹底させることが大切です。
そうすることで、チームで早期に解決に向けて動き出すことができ、組織として時間のロスと成果のロスを最小限に食い止めることができるのです。
そして、後輩もチームに悩みを受け止めてもらえることで、短時間で前向きに行動し始めることができ、急成長していくことができるのです。
まとめ
以上、新入社員が成長する共通点を3つ紹介してきました。(メモを取る、お礼を言う、報告の習慣)
いずれも、ビジネスパーソンとしての「基本中の基本」と言えるものですが、意外と身に付いていない新人も少なくありません。
そして、この3つの習慣がおろそかになると、どんなに時間をかけて丁寧に指導しても、新人の成長速度は思ったように上がらないことでしょう。
新入社員がこれら3つの習慣を実行できるようになると、もう1つメリットが生まれます。
それは、より多くの人に関わってもらえるようになることです。
教えたことをきちんとメモしてくれて、お礼を言ってくれて、トラブルが発生したら適宜報告してくれる新人だったら、直接の指導者でなくても、周囲のみんなが「面倒を見てあげよう」と思うものです。
そうすると、さらに好循環が生まれます。
あなたが忙しくなったとしても、ほかの多くの人が少しずつ関わってくれれば、新人にとってはそのことが心の大きな支えとなります。
また、新人の変化を指導者1人ではなく大人数で見守ることができれば、育成上とても有効に働くはずです。
今後、新人教育を任されることがあれば、3つの共通点をぜひ意識してみてください。
そして、あなた1人の存在で新人の育成をすべて背負うのではなく、職場にいるより多くの人を巻き込みながら職場全体で新人の育成に対応していくことも意識してください。
きっと新入社員は入社1年目から急成長する存在になることでしょう。
今回は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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