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ポコラート全国公募展 vol.10

アーツ千代田3331で開催の「ポコラート全国公募展 vol.10」にのびのびのじかんに通う子が見事入選したのでアーティストトークを聴きにいきました。

ポコラートは、障害のある人もない人も、年齢制限なく応募ができる公募展。他の公募展では評価がしにくい不定形な作品や「これは表現なの?」と
思ってしまうものまで、アーティストや美術関係者が審査して入選作品を選んでくれます。

私も過去に入選経験があり、トークにも出た経験があるのですが作品を前に話すのは緊張します。まして小学生で…… 自分の子ども時代と重ねると、想像するだけで目眩がしてしまいそう。


入り口のでっかいポスター。

会場の端から順々にトークが始まり、終盤に入選した子の番が回ってきました。どうなるかな…と見守ってましたが、普段の活動で見せてくれるような飾らない姿勢で、彼らしいトークをしてくれました。


入選した子の作品「顔」。目に飛び込んだ瞬間に思わず笑ってしまいました。良い作品。


目元は100均で"まつげ"を買って付けたそうです。


スタッフの方が「実は今回の展示で個人的に推していた作品」と仰っていて、こちらまで嬉しくなってしまいました。初めて会った時から感じていた彼の魅力が、彼の事を全く知らない人にこうやって届いて気付いてもらえた!そんな嬉しさです。
(また、小学生の作品とは思っていなかったようで、驚いていました。それも嬉しい!)

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他の方の発表を拝聴したり、会場を回りながら思った事。

ポコラートの良いところは、思わず笑ってしまうような、ある種の”バカバカしさ”に溢れているところだと思っています。
それは鑑賞者の本能にむき出しで突き刺さってくるようなおかしみでもあり、畏怖・畏敬にも近いなと私は感じています。

誰もがその”バカバカしさ”を表現に込めなければいけない、という事はないと思います。色んな想いがあって当然。ただ、巧か拙かという評価軸だけだと息苦しいのも確か。ポコラートに限らず、別角度の評価軸としてもう少しこの"バカバカ軸"がおおらかに組み込まれると良いなぁと改めて思ったり。

そして入選作品を作るに至る経緯はどれも面白く、作品の見え方や深度が大きく変わるお話も多かったので、アーティストトークの内容をテキスト等でまとめてくれると、より鑑賞が楽しめると感じました。なんだか勿体無い!


水村一貴さん「キカイのとりおとこのぼうけん」


個人的に気になった作品。水村一貴さんの「キカイのとりおとこのぼうけん」
大正〜昭和初期辺りの絵本を彷彿とさせる線と色の構成感覚が見事で、びっくりしてしまいました。トークでご本人が絵本にしたい!と語られていましたが、私もぜひ絵本化してほしいです。多分お話も面白いと思われます。他ページも見てみたかった…(勝手ながら掲載してしまいましたが、要望あれば削除いたします)。

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