楽しき故郷滞在記Part1
オカンの気遣いで先日、カミさんと2年ぶりに故郷の宮崎を訪れた。
せっかくなので1日ごとに分けてnoteに残すことにします。
前回はあいりきプログラムの開催で福岡に行ったついでに逗留したり宮崎で開催したときに逗留したりと頻繁に行く機会があったけど、
去年は新たな仕事に就いてちょっと余裕がなかったから(主に金銭面…とほほ)
オカンの勧め…というか仕送りだけど帰省することになって心が躍った。
わしは幼い頃から宮崎が大好きで夏休みに帰省すると横浜に帰るのが凄まじくユーウツだった。
乗る予定の飛行機が故障しないかな…とか急に台風が来ないかな…とか不謹慎だけど少しでも滞在が延びないか祈ったり願ったりしていた。
(叶った試しはない)
さすがにこの年になるとそこまでは思わないけどやっぱり帰りの飛行機が羽田に着いて横浜市の自宅が近づくにつれてどっと疲れてくる。
当たり前だけど人口が違う。
横浜市の推定人口は2024年の1月は約377万人なのに対して宮崎市は約39万人で県全体でも2024年の8月現在103万人しかいない。
ちなみに面積は横浜市が約437.4平方km。
対して宮崎市は約643平方kmなので単純比較はできないにせよ人は少ない。
(なんせわしの暮らしてる区で約23万人…)
人、多すぎます。そりゃ疲れます。
そこにきて見渡せばコンクリートの高層ビルだらけで色味的には墓場みたいだし空が狭い。
何もかもが宮崎の景色と対極的。
(書いててイヤんなってきちゃったな…)
だから2年ぶりの宮崎は本当に心地よかった。
高層ビルといえばシーガイア・リゾートのみ。
宮崎駅周辺は栄えているとは言え建物がどこも低いので空が広い。
日向灘の水平線を見て振り返ると緑に包まれた山々に繋がっているのがわしはお気に入り。
空港に着くとブーゲンビリアがいつもお迎えしてくれる。
さすが宮崎ブーゲンビリア空港である。うむ。
お花が好きなわしはすでに癒やされてます。
今んところ唯一の海外旅行になっているシンガポールのチャンギ空港にもブーゲンビリアが咲いていたことを思い出す。
ロビーを出るとあちこちにワシントニアパームが連なっていて
「あぁ、この景色だ」といつもホッとして心が柔らかくなっていく。
そして太陽光ではなく太陽光線がカッと降り注いで焼かれる。
都会で荒んだ心を全てが浄化してくれる。
これぞまさに「土地薬」なんです。
今回は4日間しかないので昼に到着するようにしてランチを「おぐら」で取る予定にしていた。
あの破壊力抜群のボリュームと甘さを体に入れたかった。
最近、ちょっとお騒がせの山形屋のすぐ近くにある名店「おぐら」なのだが…
山形屋が店休日だったせいかおぐらも閉まっていた…(涙)
仕方ないのでしばし彷徨って
「こはる食堂」さんでチキン南蛮定食を頂いた。
カミさんは郷土料理の冷や汁つき(わしも食べたいけど外で食べると高確率でミョウガが乗ってるので無理なんす)
とても安くて美味しかったので彷徨うのも悪くないね(涼しい時期ならなおさら)
それにしてもこの辺り、だいぶ変わっていた。
近くにある模型のトヤマは健在で嬉しかったけど、古着屋が数件あったり何より驚いたのはCBDオイルを売っているお店があったこと。
渋谷か!ここは…というエリアに変わりつつあった。
おぢさん複雑…
でもちゃんとしたCBDオイルがあるなら興味はある。
線維筋痛症に効果あるかもしれないし…
おっと話がそれました。
食事を終えた我ら4人は祖父母と叔父のお墓参りをして帰宅。
去年から何度もストリートビューでバーチャル帰省していた家が見えてくる。
生まれ育った家じゃないけど実家だ。
ここが帰ってくる場所だ。
ただいま、宮崎。
日が暮れ始めて親父の晩酌が始まる。
焼酎コレクションを取り出してあれこれとカミさんに勧めている姿が何だかオモチャを自慢してる子どもみたいで微笑ましい。
それを無邪気に喜ぶカミさんがまた微笑ましい。
それを眺めていると下戸も悪くないと思えてくる。
久しぶりに家族4人揃ってオカンの手料理を食べると内臓が「あ、この味で育ってました」と喜んでいるような感覚になって箸が止まらなくなり、あっという間にたいらげてしまった。
食後に庭で星空を見上げながらタバコを吸う。
宮崎市内は空港もあるのでそれなりに明るい。とはいえ横浜とは比べ物にならないくらい星が見えるので見慣れたカシオペアや北斗七星がすぐには見つからない。
なんだか色んなものを都会暮らしで見落としているよなぁ…と思いながら部屋に戻った。
もう1日目が終わる。すでにどこか切ない。
いやいやまだ3日もある。思い切り満喫しよう。
明日は念願の都井岬に連れて行ってくれる。
貴重な野生馬たちの姿を眺めながらぼんやりしたいね。
では続きはまた今度。
つーことでアディオース🐴