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彼と彼女の存在意義とは#24

パニック再来から彼と会うことはグッと減りました。そのことに仕事の忙しさから向こうは何も感じていないようでしたが、私と彼との自宅からすると、会う場所はビックステーションになるので、わざわざそこへ出ていくことと彼に会いたい気持ちとを比べたときに、人混みを避けたい気持ちの方が勝っていました。でも、なんとか時間を作れたからと会おうとする彼の気持ちもむげには出来ないし、彼は会えば元気になると思っているようでしたが、やはり大都会へ乗り込むことと、いつものNGワードを受け流すことにだんだんと疲れてきていました。今までは癒しや元気の源だったスキンシップも、そんな気持ちになれなくて、もはや、触れてくれるなという状態になっていて、そんなんじゃ彼を癒せなくなっていることに、自分の存在が彼にとって、なんのプラスにもならないことにも申し訳ない気持ちになっていました。病んだ彼女なんて足手まといになるだけなんじゃないのかなと。

そんな中、ほぼ毎日のメールのやりとりに欲しい言葉の数々、会わなくてもしっかりと支えてくれているパニック先輩のセイくんがいる現状。何でもいつでもどんなことでも手を広げて受け止めてくれ(遠方にお住まいなので会ってはいませんが笑)、私の心配ごとをくるっとまとめて包み込んでくれていることに、あれ?「彼」って一体なんだっけ??と思うように。セイくんが女性であれば、はたまた、ほんとに先生であれば、有難い存在である他は何もなかったのだと思います。

守りたい弟

セイくんは私より10ほど離れていて、男性というよりかは弟みたいな存在で、仲良くなり始めた頃は、ときどき垣間見える繊細な部分に、誰かが守ってあげなきゃなと思っていました。世の中の同じ歳の子たちなら、もっと気ままに若さを楽しんでいるだろうに、何かを悟ったかのような仏の境地でいつも温厚、自分の欲は出さない。私にはそれがほんとの姿とは思えず、自分の気持ちをどこか押し殺しているんじゃないか、何か諦めてないかなと心配だったのもあり、ブッタのような悟りのメールに対して、こういう考え方もあるよ。もっと我儘になってもいいんだよ。というようなやり取りをしていました。好きとか嫌いとか恋愛感情ではなく、「相手を想う気持ち」がもともとあったのと、自分がパニックで支えられている現状もあり、セイくんという別の男性に頼っていることが、なんだかお付き合いしている彼に申し訳なくなってきていました。彼がこの状況を聞いたときに「じゃあ、俺は何なん!?」と、嫌な気分になるんじゃないのかなと思うと、もういいやと今まで目をつぶっていたこと(愚痴と悟りと決意#13)と向き合い、ちゃんと話した方がいいなと思い始めました。

環境は変えるべきじゃないけれども、彼とは別れることになっても仕方がない…と、覚悟を決めました。正直、こんな精神状態でこんな話、きつい以外の何ものでもない。でも、頑張りました。

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