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サポーティブであること

みなさま、明けましておめでとうございます。

2020年秋ごろからはじめたこのnote、昨年は自分のペースでそれなりに更新できていたような気がしますが、このところはすっかりご無沙汰状態でした。

思考がまだ生煮え状態なのでアレですが、なんとなくリトアニアにいる間、そして帰ってきたあとの今にかけて、何かがモヤモヤしているというか。うまく言い表せないのですが、自分の芯となる部分がこの数年でグラグラと揺れていて、未だに修復しきっていない感じがします。

とはいえ、同時にこの数年を通して、いくつか気が付いたこともある。それは、

定点観測の大切さ
自分だけでなく、他人に対してサポーティブであること

でしょうか。

ひとつめの「定点観測」については以前も書き残したような気がするのだけど、ざっくりいうと大学を卒業してひとり暮らしをはじめ、1年ちょっとで「やっぱノルウェー行きたいわ」って確信してからここまで、1年以上同じ土地に腰を下ろしたことがない。
そんな自分にとって「ひとつの場所に腰を下ろし、暮らしを営むこと」は未だに”憧れ”の位置に留まっている。

けれど本来「人と自然が寄り添う暮らし」を目指すわたしには、最も必要な要素かもしれない。ある土地の季節の移ろいや恵みを、その年ごとに観察しながらいただく。ちょっとした変化も気にしながら。
そうして暮らしまわりを整えていき、より自分が目指したい暮らし方にシフトしていくのが、実はベストなんじゃないかって去年くらいにやっと気が付いたのでした。

けれど、今のところ2022年もそうはいかないかもしれない。でもまだ、それでもいいかなって思えているのは、2つめに掲げた「自分だけでなく、他人に対してサポーティブであること」が関係しているように思います。

これ、実は大みそかの昨晩、珍しくYoutubeで長めの動画を観ながら、改めて思ったことでもある。こちらです。

あの、隠れユーロヴィジョンファンなもんで、昨年&今年のアイスランド代表が自らの振返りを語っている動画なんですけど、これがまたよくってですね。
見てほしい気持ちもあるのでネタバレをしないよう多くは語りませんが、とにかく彼らは夫婦として、あるいはチームとしてお互いをとてもリスペクトしあっている。
彼ら自身と、その周りも含めてみんなが自然と「わたしはこれが出来るよ」というアビリティや能力を喜んでギブ&テイクしあっているな~という印象を、このお話から感じたのでした。

確かにこういう状態が起こるコミュニティには、かつて自分もいたことがある。けれどわたし自身、これまではどちらかといえば「自分の人生は自分が決めるもの。だから周りは関係ない」と思ってきた方でした。
ところが、その社会を離れたくらいから本格的に「わたしの人生は周りのサポートありきなんやな」とようやく気が付き、既存の友人知人はもちろん、より新たな出会いも大切にするようになった。気がする。


以前は全くそう思わなかった、というわけではない。とりわけノルウェーにいた頃は「何でも運とタイミングだな」と思っていたし、実際そうだった。けれどそれはあくまでも”自分の”運とタイミング次第という側面からしか、物事を観察できていなかったように思います。
だから、2021年のうちに、周りからの愛やギフトに気づくことができ、またそれを享受している自分に気づくことができたのは、わたしにとっては大きな収穫だな~と。

それを、上の動画を観ながら、よりはっきりと「そうだ!」と思うことができたのです。そんなギリギリまで確信を持てなかったんか~いという話ですが、まあわたしにはそれなりの時間が必要だったというわけか。

いや、このところは特に「なんか周りに色々なギフトをもらったばっかりだな~、自分も誰かにギブしたい」という気持ちは強まっていた。でもなんというか、もっと自然とそうありたかったのです。
動画を観ていて、彼らの自然体な態度はとてもステキだと思えたし、振返ってみればわたしが今まで出会った人たちの中でも特に「こんな人になりたい」と心底感じられる人たちって、みんな自然と愛で包み込んでくれるし、それで周りも自然と愛に溢れていたな~と。

まだ生煮えの思考状態で結論を出すのは難しいのだけれど、だからわたしの2022年の小さな、けれど大切な目標として「サポーティブであること」を掲げたいと思います。
かつ、自分を大切にすることも忘れずに。健康で心に余裕があってこそ、そういう活動ができると思っている。

そんなわたしですが、2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

(最初の画像は、先月あるご夫婦から譲ってもらった和綿。もんのすごい量があるので、一緒に綿繰り機をお借りしてコツコツと種を取っています。この冬の楽しみ)

もしわたしの言葉や想いに共感していただける方がいれば、サポートをして下さるとうれしいです。 ひとりでも多くの方へ「暮らし」の魅カを伝えるための執筆・創作活動に使わせていただきます。