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リトアニアで かご編みワークショップに参加してみた

わたしのnoteにちょこちょこ見られるように、わたしは手仕事や民芸など、人と自然が寄り添う暮らし方を見出せるツールにとても興味がある人です。

もちろん、日本のそれにも大変興味があるのですが、いまリトアニアという国にいる理由のひとつも、この国の手仕事を少しでも触れたいと思っているからです。

現時点で、もはや長く住むというよりは、この限られた期間内に出来るだけ手仕事に出会ってやるぞ~、みたいな意気込みです。


さて、今回は来て早々ですが、たまたまSNSで発見したので、リトアニアのかご編みWSに参加してきました。

ヴィリニュス市内にある、Vilnius Ethnic cultural center というところにて。


ここでは Ethnologyに従事するエキスパートたちが主催している”Ethno Thursday”というイベントがちょくちょくやっているとのこと。ちょうどそれを知った翌々日に開催されるとのことで、これは!と早速申し込みました。

Ethnology=民族学、の通り、リトアニアの伝承技術を体験してみよう!みたいなプログラムを多数開催しているらしいですよ。個人的に、今後も要チェックな場所。


さて、ワークショップ当日は9割リトアニア人の中、ひとりぽつんとアジア人が混じっている状態になった。年齢層は高めだが、若い方もいる様子。

全編リトアニア語だったで、はじめは「さっぱり・・」となりましたが、講師の方がわたしのところへ寄ってきて「英語で説明するわね」と、さっきまで説明していた内容を英語で教えてくれました。ありがとう。


彼女の説明によると、この技術は中世のリトアニアにおいて広く用いられてきた技術なんだそうで、主にかご、種まき用容器、ひいては家づくりにまで(!)この技術を利用していたそうです。

リトアニアでは、主に麦わらを使用。今回はライ麦でした。色が濃い目でいい感じ。しばらく水に浸けてあったので、柔らかくて扱いやすかったです。


まず、麦穂の部分を取り、葉と外皮を除きます。そうすることで、よりつややかな見た目に仕上がるから、と。


編み方はとてもシンプル。今回は2本ずつを2組用意して縄を作りましたが、作りたいものによっていろいろアレンジすることで、幅広いモノを作れる。

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今回は、中央上のものを含む、左半分に位置するかごやプレートができるやり方で教えてもらいました。


ここで、しばらく編んでいた気が付いた。わたし、これ、やったことある。


そう。去年日本で帽子を編むワークショップに参加したときに習った技術と一緒だったのです。

とはいえ、民族学においてはこういう事実は常識なんだろう。つまり、古くから伝わる技術には、その地特有のモノと、世界各地で自然発生した(あるいは伝承か何かによって広まった)モノとがあるってこと。

講師の方も言っていたけれど、これは後者に当てはまるのだそうで、藁や植物の茎、樹皮などを使ってこういうやり方は世界のどこにでも存在する、とのことです。これだから手仕事は面白い。


それに、日本では米藁、沖縄など南ではサトウキビ、東南アジアではラフィア、といった具合に、その地の気候でによって用いられる素材(植生)が違うので、仕上がりや質感なども当然変わってくる。


と、ここで今回のワークショップの話に戻ります。適当な長さの縄を編んでから好きな形に縫い合わせていくのですが、最後の縫い合わせの工程で使った素材が、これぞリトアニアやな~、と思ったのでした。


それは、リネン糸と、蜜蝋。ただリネン糸で縫ってもいいんだろうけれど、より強度を高めるために、糸を蜜蝋の塊にこすりつける。そうすると、蝋引き紐の出来上がり。なるほどね。

あくまでも今回は蜜蝋の蝋引きリネン糸を用いたまでで、見本の中には藁や別の植物の茎?で縫い合わせたものもありました。


それにしても、参加者の皆さんの手つきの早いこと。わたしが一番のんびりやっていたみたいで、時間内に編めた縄の長さが一番短かった・・

なので、わたしが作ったかごちゃんは、めちゃめちゃちいちゃくなりました。でもかわいいから小物入れにでもしよう。


ところで、このかご編みワークショップに参加したもう一つの理由は、かつて隣国ラトビアの民芸市で手に入れた、ある麦わら帽子のことが頭をよぎったからでした。

なんといっても、写真で見る限り、編み方の感じがよ~く似ている。ですが当時、この防止について思いつく限りの単語で調べてみたことがあるのですが、なんせ全然情報がなかったのでした。


ところが、今回のワークショップ中で、講師の方の「これは今でも帽子編みなどに利用されています」という発言により、やっぱり~!と納得。

ただ、見た目が今回のかごと異なるのは、きっと原料の麦わらを平たくしたりして、加工してから編んでいるんだろうな。ワークショップ中、そんなことに思いを巡らせ、ひとり合点して嬉しくなったのでした。


あ~たのしかった。また色々な手仕事に出会えますように。

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2020年〜2021年、ワーホリ制度を利用しリトアニアに滞在していました。そこで見たこと、体験したこと、感じたことなど。 ときどき思い出し…

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