東京五輪、本当は逆だったのに。
東京五輪。つい最近まではコロナ禍の開催の是非を論じていましたが、いつのまにか話題は別の所にいってしまいました。この方の発言で。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH03BMR0T00C21A2000000/
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は3日、東京都内で開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会の場で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。女性は競争意識が強いから、誰か一人発言すると自分も言わないといけないと思うのだろう」と発言した。
日本が女性蔑視の国として国内外から批判を受けていることはすでにご存じかと思います。
でも本来なら東京五輪は、ジェンダー平等、ダイバーシティ推進の象徴として世界にアピールできる場だったのです。なぜかというと参加選手の男女比がついにほぼ半分になるからです。前回の東京五輪では女性の割合は13%程度。あれから50年以上を経てやっと、IOCが男女平等の推進として掲げた目標「女性の参加率50%の実現」がほぼ達成できる予定だったわけです。パラリンピックに参加する選手も4割近くまで増えてきました。ボランティアにも多くの女性が参加しています。ジェンダー平等を実現した最初の五輪として歴史に残ったかもしれません。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO46901730T00C19A7000000
2020年東京五輪が1年後に迫った。世界の出場選手の女性の割合は過去最高の49%になる見込みだ。「おもてなし」の最前線に立つ都市ボランティアも女性が6割を超える。アスリートや観客、ボランティアを様々な角度から支えているのは、競技生活や被災地支援、行政などいろんな分野で経験を積んだ女性たちだ。
それが一転。。。
今後、たとえ開催しても海外の五輪選手が来日しないのではないかという懸念さえ出始めています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD051SY0V00C21A2000000/
米国目線で、懸念されるのは、女子選手の東京五輪ボイコットによる抗議姿勢の可能性だ。
ボランティアでも辞退者が続出しているようですね。
日本のスポーツ界は、選手は男女とも活躍するようになってきましたが、各競技団体における女性理事の割合はと言えば多くは男性。コーチも同じです。これが時にセクハラにつながることもあります。第5次男女共同参画基本計画では女性理事の割合を現在の15.7%から40%に高めることを目指しています。どうか、誰もが楽しめる東京五輪になりますように。12日に開催されるという組織委員会の会合に期待しています。決して懇談会で終わることのないよう願っています。