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《感想》王様に捧ぐ薬指
【王様に捧ぐ薬指】
▶︎連続ドラマ
学生の頃はわくわくして見ていたザ・少女漫画って感じのドラマや映画を素直に見れなくなってきた今日この頃。
しかし、久しぶりに良い意味で現実からかけ離れて何も考えずに見れたドラマ。
原作漫画は読んだことのない作品だったから大きなことは言えないけど、橋本環奈と山田涼介は今の芸能界のなかでもとくに漫画から出てきました、的な最強のお顔の持ち主のおふたりなのでそれだけで実写化成功では…!
(原作漫画ファンからするとイメージと違ったりするかもだけど。)
原作とは話がかなり変わっていると耳にしたので、原作ファンからすると残念な部分もあったのかもしれないが私は話の流れも乙女の夢を壊さない王道ストーリーでなおかつ橋本環奈×山田涼介の本人たちの持つ良さが散りばめられた脚本になっていてすごく楽しめた。
綾華の見た目のキラキラさはもちろんキャラまで橋本環奈のパブリックイメージに近くてコロコロ変わるお洋服も髪型もメイクもアクセサリーも全部輝かせられる最強の環奈様。
綾華が過去に経験した可愛すぎるがゆえに人と距離をとらざるを得なかったというところまで橋本環奈が演じると違和感がないし、橋本環奈自身がそういう辛い思いをしないで済むように、もしくは辛い思いをしたから今のパブリックイメージを作り出している気もしていたのですごくしっくりきて、綾華なのか橋本環奈なのかわからないくらい役によく合っていた。
東郷を演じた山田涼介も、橋本環奈同様本当にキャラまで合っていた。山田涼介の甘いお顔とは反対に実はちょっと毒舌だったり冷たい一面があるところが好きなので、綾華の前でコロコロ変わるキャラの東郷にキュンキュンさせられた。
少女漫画あるあるの恋敵・神山(坂東龍汰)これまたあるあるの悪役の母親・静(松嶋菜々子)も、綾華の家族も、ハチ(森永悠希)や小夜(小林涼子)も綾華の同僚たちも全ての配役が最高だった。
桜庭新(北村匠海)は出演時間が短いので、北村匠海は勿体ないと最初は少し思ってしまったけど、静=松嶋菜々子と対面する重要な役割であることを思うと松嶋菜々子というオーラ全開の方に消されないようにするには必要だったのかなと最後になって納得。いや、でもなかなかの贅沢使い。
そして何よりネギ(りつ)のかわいさに本当に癒された。ネギを飼いたいよー。
このドラマは、なんだか心が洗われるような時間を作り出してくれた気がする。忘れかけていた学生の頃のようなキュンとか笑いとか涙を思い出した。