日記 2/8 “Witches”を訳した
Witches
by Alice Phoebe Lou
《Lyrics》
You’ve got this golden way of making my body sway
Of making my mind fly away
Of making it fly
It’s a world I love to be in
Come on, let’s go high above the ceiling
Oh, what we could be feeling
Oh, what we could be feeling
君ならもうとっておきのやつがあるじゃないか
体は踊り出してしまうし
心はもう本当にどこか飛んでいってしまう
私はこんな世界があってよかったと思う
来て、屋根の上まで飛ぼう
さあ、今日はどんな気持ちになれるかなあ
I’m one of those witches, babe
I’m one of those witches, babe
Just don’t try to save me
Cause I don’t wanna be saved
I’m one of those witches, babe
I’m one of those witches, babe
Just don’t try to save me
Cause I don’t wanna be saved
私は魔女の一人なの ねえ聞いて
私は魔女の一人なの
だから決して救おうとなんて考えないで
私もそうして欲しいわけじゃない
Me, I’ve got my own little magic
And I’m not tryna wreak havoc
It’s just that sometimes I see something and I just need to have it
Let’s share a few dirty habits
Let’s share a few dirty habits
私にはちょっとした魔術があるけど
混乱を引き起こそうなんてしていない
でも時々この目に写して
これは必要なんだって思う
さあ、分かち合いましょうよ
悪いことの1つや2つ一緒に
Last night when you pulled through
I put a spell on the moon
It was three times the size
In your moon-lit eyes
And I sang you an old tune
Mom sang me when I was half the size
And I looked at you and your moon-lit eyes
And your moon-lit eyes ……
昨夜君が峠を越えた時
私は月に魔法をかけた
月は君の輝く瞳の中で、
3倍にも膨れ上がるようだった
古い旋律を口ずさむ
私がまだ半分くらいの背丈の時は
お母さんが歌ってくれた
君に視線をやる
瞳は月夜を反射する
君の瞳で月を見る
I’m one of those witches, babe
I’m one of those witches, babe
Just don’t try to save me
Cause I don’t wanna be saved
I’m one of those witches, babe
I’m one of those witches, babe
Just don’t try to save me
Cause I don’t wanna be saved
私は魔女の一人なの ねえ聞いて
私は魔女の一人なの
だから決して救おうとなんて考えないで
私もそうして欲しいわけじゃない
Alice Phobe Louは、無料公開のライブ映像(https://www.youtube.com/watch?v=mTeK4sbXwuE )で初めて知った。
彼女のコードプログレッションは、ポップというよりかすごくアーティでドープだし、サウンドもサイケデリックだけど彼女の歌声と合わさるととてもスウィートでいい感じ。編成もミニマルだけど、そのミニマルさがインディーポップバンドとしての側面が際立たせている。楽理なきロックバンドの小宇宙や、理論に従順なポップミュージックとも違って、混濁した感じがある部分ですごく好みだった。そして彼女のビジュアルにもかなりグッと目を引かれた。ギターが大きく見える背丈、目尻の深さ――それは睡眠障害や何かの依存症にでも悩まされているのかと疑ってしまうぐらいだった――、それらがすごくチャーミングだった。
この曲はやはり、ドラッグのはなしをしているんじゃないかなと思った。
“lit”には俗語で、酔っ払ったという意味があるようで、“your moon-lit eyes”は“you”である人物の眉の下にある瞳を意味しているのか、相手の瞳を捉えた自分の視界を指すものなのか、微妙なところだ。“pulled through”した――困難を乗り越えた或いは病理の山を越えた――その晩、月に魔法をかけると、瞳の中で月は3倍にも膨れあがる。「私」は魔法を持っていて、「あなた」は“Golden way”を持っている。二人称の人物が抱えるのは、法的にタブーとされない恋愛の魔法とかナチュラルハイ。しかし「私」の持つ魔法は、タブー。魔女の持つ魔法で、dirty habitsであり、“I just need to have it”「私」は服用する必要があると歌う。
始まりはまるで恋愛を思わせるようなセンテンス。サビを迎えるまでのレトリックに感心してしまう。“it’s the world I love to be in” “Let’s go high above ceiling”に、魔女という比喩表現、恋愛、そしてドラッグ(?)と3重の属性がかかっていると捉えてみた。
【参照文献】
Musixmatch ( https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/Alice-Phoebe-Lou-3/Witches ) より歌詞引用
MV