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詩│宝石の世界

太陽が霧に包まれ台風の時の

グレーの世界

波も空もブラウングレー

一色

高い巻き波が砂浜を深くえぐって引いていく

こんな海を見ると不安しかないけれど

こんな日が

太陽を改めて

素晴らしい画家であることに 

気付かせてくれる

太陽の日が差して 

鮮やかなエメラルドに染まる

空と海

地球を蒼く描いて染めて

太陽と恋して水色に輝く

夕刻には別れを惜しむように

紅く皆を染め上げつつ

優しく撫でてゆく

夜になるとあの月子が

太陽に愛されて金色に光って

素敵に見える

星の煌めきは

天上に飛翔し魂が

ウィンクしてささやいてくれている

ああ私はなんて様々な

愛の輝きに囲まれているんだろう

そのひとつひとつに君への

想いが描かれている

この目に

この心の宝箱に大切にしておける

幸せよ

そしてなによりも心くすぐる

君の囁きは風が運ぶ宝石の結晶のようなんだ

風が強く吹き

厚い雲におおわれて

太陽が見えなくても

寄せては返すあの波は

君に忘れないでと

寄せては返す波だけは

私の鼓動となって

地球の脈の様にうつ

君を忘れないよと

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