詩│少女の光
ベットに横たわり私は窓の外を見ている
雲一つない秋晴れ
真昼の光の中を一人の少女が走って行く
風のように
あの少女はかつての私
あの光の中を私は確かに走っていた
私はベットに横たわり走りゆくかつての私という少女を見た
その光の速さに戸惑いを隠せない
けれどここで私はその少女を見ることが出来て
その残像の光が私に微笑みをくれたのだ
何処までも澄む青空に解けていく
少女よ走れ 愛おしい想いを抱いて
今この時を
その光の中を駆けて行け
風と共に
私もまた目を閉じて還る日に
その光の中ヘゆくだろう