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詩│御守りにする夢

素敵な夢を見た

朝食を食べたあと

小さなアートギャラリーへ
出掛ける夢

歩いていると
爽やかな風が吹いて包まれるから

微笑んでしまう

風と手を取って

ゆっくりと歩く

手から伝わる幸福感と

ゆっくりとした歩み

時に立ち止まって

映画のポスターを見上げて

今度見に行こうなんて思う

こんな爽やかな風に包まれた夢

夜の間にみた夢

はっきり見えない

感覚としてあるのは

手から伝わる幸福感

心があたたかくなって思わず
こぼれてしまう笑み

はにかむような笑みが浮かんだ

朝の日差しに咲く花みたいに柔らかく咲いた

夜の間に見た素敵な夢

感じ取れた手のぬくもりに導かれて

心からの微笑み咲いて

夜明けに咲いた朝の花

朝露に透けたサンカヨウ

露が煌めいていて綺麗だった軒先の蜘蛛の巣

頬を自然と伝うものに満たされた

朝焼けに照らされてこんな澄んだ気持の
目覚めは久し振りだった

こんなしあわせな夢を

ずっと抱きしめていたいと思った

あの手のぬくもりを忘れたくないと
思った

もしも悪い夢の真夜中をさまよっても

夜明けに咲く花

その朝露の光に導かれてゆきたい


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