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八田 京子/MAGRI

法人名/農園名:株式会社MAGRI
農園所在地:宮崎県宮崎市
就農年数:5年
生産品目:オリジナルブランドのマンゴー「シャトーマンゴー」、加工品(ジャム、ドレッシング)
HP:https://anatae.shop

no.40

モデル時代に培ったアピール技術でマンゴーをブランディング

■プロフィール

 高校卒業後に東京のモデル事務所に所属し、ショーモデルとして13年間活躍。28歳で宮崎に戻った際、青果店の知人の紹介で、唯一無二のマンゴーと出会ったことがきっかけになって生産者に弟子入り。

 自らプロデュースした「シャトーマンゴー」のブランディング活動と販路開拓に疾走し、認知が広がりつつあった矢先に、コロナ禍で百貨店の注文が全キャンセルになるも、BtoC戦略に切り替えて食品通販番組で4,000セットを売り上げ、女性マンゴー農家として注目を集めるようになった。

■農業を職業にした理由

 国内外でファッションモデルを続けながら、常に本来の自分の力が発揮できる場所を探していた20代を過ごしていたが、地元宮崎で深紅色をした糖度17度以上という希少なマンゴーに出会って衝撃を受ける。

 作り手の農家さんが農協を抜けたことで販路を失って、経営不振で廃業の危機に瀕していることを知り、弟子入りを志願。

 栽培を学びながら、ブランディングを練り直し「シャトーマンゴー」と命名。ロゴデザインを自ら手掛け、取引先の開拓やプロモーションを展開するとともに、収穫時期以外の収入を確保するために、マンゴーを使ったジャムやドレッシングを販売するギフト専用サイトも立ち上げるなど、急成長を続ける。

■農業の魅力とは

 農作物は工業製品と違って、同じブランドでも作り手の農家によって味も個性も変わるのが面白いところです。

 もうひとつ、農業には人々を結びつけ、地域社会に貢献できる側面もあります。

 マンゴーとは別に、無農薬で野菜の露地栽培を始めたり、地域の子供たちと田植え体験のイベントを開催するなどして、引退後の農家が地域に戻るきっかけにも繋がればと思って活動しています。

 地域貢献とビジネスの両軸を持っているから、農業は楽しいのです。

■今後の展望

 農業に定年はありませんが、作り手も高齢化するので、農園の寿命を伸ばすためにも、私と同じ30代の若手を雇用しながら、今よりももっと美味しいマンゴーを栽培するための勉強を研究機関と一緒に進めています。

 また新たな農作物にも挑戦し、加工品の開発を通じて、私たちのマンゴーの魅力を海外にも広めていきたいと考えています。

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