適応障害とわたし@2020/5/18
いーまいましいあーさがきたー、絶望のあーさー。
本来より半音キーの下がった「ラジオ体操の歌」が脳内に流れる。
カーテンを開けると曇天。完っっっ璧に憂鬱な1週間の始まりではないか。どうりで起きぬけから頭と体が重いしモヤモヤ感にも襲われるわけだ。
顔を洗ったら水が思ったりより冷たくてびっくりした。あれ?昨日はめっちゃくちゃ気持ちよかったのに。気温や気圧が上がったり下がったり、天気って存在は本当に天邪鬼で困る。
もう少し人間に優しくしてくれてもいいんじゃないだろうか。太古の昔から人間を生贄に捧げさせたりして、一体天気に何の得があるというのか?
いや、やめよう。朝っぱらから天気に文句を言っても仕方ない。あちらはコミュニケーションをとる気など一切ない存在なのだから。
朝のストレッチを済ませて朝食をとる。今日は卵かけご飯withちりめんじゃこと昆布の佃煮、ヨーグルト。
おーいプロテイン、今どこ走ってるんだ。先日は「まぁコロナの影響もあって発送が遅れてるんだろうなぁ〜、そりゃ仕方ない」って言ったけど、前言撤回。
つべこべ言わずにはやく自宅にやって来なさい!
…発送の手配とか宅配便のお兄さんたち、わがまま言ってごめんなさい。激マズプロテインが無くなる前に買えよって話だよまったく…。
プロテインの恋しさと曇り空を飛ぶカラスを眺めながら仕事を始める。今日からまた資料づくり。もうだいたい作り方は把握したので、自室でひとり黙々と進める。
うーん…気圧のせいか、どうしても作業に身が入らない。というか、つまらない。
どうせ今日は上司のほとんどが打ち合わせで忙しいし、個別で連絡もかけてこないだろう。そう思いながら、おもむろにイヤホンを耳に突っ込んだ。こういう時はラッキリを聴きながら気分上げていこう。
やっぱりラッキリを聴くと作業が捗る。なんだろう?ビートがうまい具合にマッチする。
逆に気分を落ち着けたり、ネガティブ全開な時は倉橋ヨエコメドレーとか中村佳穂さんの曲を聴くと気分が楽になる。落ち着くし、ネガティブな感情を耽美で可憐に代弁してくれるからホッとする。
時にベースゴリゴリでテンションMAXで駆け抜けたい時はBase Ball Bearかポルカドットスティングレイを聴く。もう自室でヘドバンしたくなるくらいテンション上がる。心拍数も上がる。
おかげで今日予定してた量より多く資料を仕上げることができた。音楽の力ってやっぱすごい。明日も音楽聴きながら資料づくりに邁進しよう。
そういえば、仕事中に荷物が届いた。
プロテイン届いた?!と思い急いで玄関で荷物を受け取り、箱を開ける。
…違った。これメルカリで買ったザバスのプロテインシェーカーや…
以前までプロテイン用のボトルは、ダイソーで購入したプラスチック製のマイボトル?を使用していた。
でもプロテインについてるスプーンは明らかに飲み口より倍近く大きいし、何より貴重なプロテインの粉がよく散る。
なので新しいプロテインを買って後、これを機に買い替えを決意した。
…でもな〜…先にシェーカーが届いても入れる中身が無いからな〜…
…と残念に思いながら仕事終わりにメールチェックをしたら「プロテイン発送完了のお知らせ」メールが届いてた。
よっしゃ!やっと来る!はよ来い!もう卵かけご飯と納豆ご飯のローテーションには飽きた!はやくわたしにプロテインを飲ませておくれ!
ここ数日、頭の中がプロテインでいっぱいで、もはや半狂乱になってる。
あー、でも到着するまで1〜2日かかるかー…
ダメじゃん。まだ卵かけご飯と納豆ご飯のローテーションから脱せないじゃん(おかげで少し体重増えたけど)。
なんでこんなヘンテコな体重の減り方になっちゃったんだろう?身長は高校生の時のまま163㎝をキープしてるのに。
高校3年の時は確か53か54㎏くらいあった(バドミントン部の女子になぜかめっちゃ心配された)。大学生になってからは2、3㎏落ちたり増えたりして50〜52㎏を行ったり来たり。
その行ったり来たりは社会人2年目まで続いたけれど、適応障害になった途端に減り始めた。
去年の7月ごろは50㎏をキープしてた。でも、適応障害になった10月を境にドンドン減り始めた。しかも、胸やあばら部分から脂肪や肉が減っていった。
そのせいで、毎回お風呂に入るたびに鏡を見るのが嫌になった。あまりに貧相で貧弱で、肋骨が数えられるほど薄くなった肌を触るのも嫌になった。
だから毎回、会社の女性に「足長いし細くてスタイル良いよね」と言われる度に、暗に「ひょろっちくて弱々しいから頼りなく見える」と言われてるように思えてきた。
全然うれしくないけど、何か返答しなきゃと思って毎回「ありがとうございます。父が身長高くて細身なので遺伝かもしれないですね」と返す。この返答が正解なのかどうかは分からないけど、とりあえず遺伝と言っておけば深入りもできまい。
まさか大人になって、自分の体にコンプレックスを抱くことになるなんて思いもしなかった。しかも、ただでさえ肉や脂肪がない細身の体に「側弯症」という爆弾を抱えている。
母親は「あんた虚弱なんだからはやく結婚しなさい」と言う。でもわたしは結婚する気も、ましてや子どもを作る気も毛頭ない。
だって、結婚したら自分のお金で好きなこともできなくなるし、背骨の曲がった体で子どもなんか産めない。ただでさえ、このまま悪化したら歩けない体になる可能性だってあると言われてるのに。
これまで母親の言うことを素直に聞いてきた。それは、わたしが紛れもなく母の娘であり長女だったから。
でも、母親の言うことを聞きつつ、機嫌をうかがって行動していたら、受験生になって自分のやりたいことが分からなくなってしまった。
わたしが適応障害になった時、母は自分の意見を長い間わたしに押しつけてばかりいたことに気づいた。
だから、糸の切れた人形のようになってしまったわたしに、来る日も来る日も「ごめんね」と謝ってきた。
わたしは泣きながら心の中で「今さら何謝ってるの?ふざけてるの?」と思っていた。
同時に、自分自身にも腹が立った。
今まで自分のために生きてると思い込んでいた。でもそれは真っ赤な嘘で、わたし自身が何をやるにも「母が喜ぶから」とか「母にいい顔見せたいから」とか、母を行動の理由づけにしていたから。
そう改めて思い返してみるも、わたしが適応障害になったのは、母とわたしがお互いにお互いを苦しめてる呪縛に気づかせてくれたのかもしれないなと思った。
それ以来、母とは付かず離れずの距離を保っている。別に険悪な状態でもなく、かと言って良好すぎるほど仲がいい状態というわけでもなく。
やっと本来あるべき母と娘の関係になったように感じられる。まだ母の前でちゃんと笑えるようになれてないけれど。
だから母よ、ここで言わせてもらう。
わたしはもう母の言うことに従ったり、ご機嫌取りはもうしない。自分が好きな時に好きなことをして自分のための人生を歩み直す。
わたしが相談相手になってくれと依頼した時だけ、助言を与えてほしい。
なので母も、わたしのやることなすことに茶々を入れたり、文句やお小言を言ってくるのはやめていただきたい。
親離れ子離れはどこの家庭も難しいんだろうなぁ。
心理学者のアドラーも言ってたけど、「人生の悩みの大半は人間関係だ」の言葉は本当に心に刺さるなぁ。