親の教えから学んだこと
親の教えと思いきや
子どもの頃親から教えられたこと、言われ続けたことありますか?
私の場合はかなり影響が強かったんです。
ただよくよく考えてみると、人に向かって言っていることって、実は自分に言い聞かせていることだったりしますよね!
そっか~どうりでねと思ったことを、つらつらと人生の振り返りも含めて書いておこうと思います。
親の教え①うそつきは泥棒の始まり
小さいころから言われてました。
ウソをついてはいけません。
『嘘つきは泥棒の始まり』という言葉があるんだよ。
ウソをつくと泥棒になってしまうんだ、だからウソは絶対に言っちゃダメなんだと。
幼いながら思ったこと。
ウソは絶対にダメ。正直でなきゃ!だって泥棒さんになったらおまわりさんに捕まって、牢屋に入らなきゃならなくなっちゃう。
ところがですよ。
えっ?ウソついてるよね。さっき○○ちゃんのお母さんに言ってたことと、今違うこと言ってるよね。
ウソついちゃダメなんでしょ?
素直すぎる幼子は、頭の中がパニック&猜疑心でいっぱい。
嘘つきはダメって言ったのに、この人は平気で嘘をついて平気な顔をしている。私にはダメと言ったのに自分はいいの?
親の教え②右の頬を打たれたら左の頬を出せ
イエスキリストの教えですけれど、言葉通りの解釈ってどうなのよ。
※本来の解釈はいろいろありますが非暴力です
幼い私はそんな真意もわかりませんし、言ってる親が言葉そのままの人なので、打たれたら反対側も打ってくださいと差し出せ解釈。
いやいや打たれるのは片方でも十分ですし、言ってもアナタ平手じゃなくていつも拳ですよね。ついでに脚もでますよね。
これ以上反対もどうぞなんて、誰が言うものですか~
ですよね~
そしてこの教えにはオマケが付いています。
『やられたら2倍返し』
アナタ右の頬を打たれたら左の頬を出せと言っておきながら、やられたらってもしや2往復で打っていいって理論ですよね。
いやいや左の頬も出しませんし、反撃して倍返しになんて目に合ったら痛いでしょ。
言っている意味が理解できない子どもでした。
親の教え③宙に向かって唾を吐くと同じ
『誹謗中傷は宙に向かって唾を吐くと同じ』
そりゃ誹謗中傷されたら、子どもでも言い返しますよ。
まずは自分は違う、そうではないと誹謗中傷を否定します。
そして誹謗中傷に対して言い返すという応戦をします。
だって~やられたら2倍返し理論ですものね~
嘘をついちゃダメなんですもの~
教えを守るいい子でしょ
言い返す誹謗中傷と言っても興奮している状態の子どもですから、「うましか」とかという可愛いレベルを大声で泣きながら。
それでも言われると腹が立つのでしょう。ご近所が気になったのかもしれません。ひややかに言い放つのが、宙に向かって唾を吐くのと同じだと。
今更ですが言った言葉が自分に帰ってくるのならば、今言い放った言葉を自分が浴びているということ。そりゃ~腹が立つでしょうね。
今更ですが自分で自分を傷つけていたら不快感が収まることはないですね。気の毒だなと今は思えますが、当時は無理でした。
親の教え④正義の味方であれ
はーい!もちろん大賛成。
正義の味方としてお友だちをイジメる子には厳しい制裁を。泣くまで追い詰めてました。ヒーロー大好きでしたもの。正義の味方!
しかししんどかった~
正義の味方でいると、嘘を平気でつく、人から何かされたと感じたら気を観て仕返しをする、平気で人を誹謗中傷する人が身近にいる。
正義の味方としてはやっつけなきゃならない。
基本平和主義の子どもなので、これは本当にしんどかったです。
すでにお気づきだと思いますが、ことわざを自己解釈&自分目線解釈なんですね。
嘘つきは泥棒の始まりというのも、自分は泥棒ではない前提なので、嘘をついても泥棒にはならないから嘘をついていい。他人もみんな嘘をついている前提なので、自分も嘘をついてもいい。
自分が正しいから相手を打つし、打たれた相手はそれを受け入れて、反対側も打ってくださいというべき。
自分が正しいから間違ってますから。子ども相手だから許されるはありません。
やられたらやり返すも捉え方によりますが、見返してやるのなら相手が関心するようなことだと思うのですがただのガキんちょです。
正義の味方であれって、私は正義ですという正当性、自己擁護の言葉です。
自分が正義だから、他は正義ではないということ。
自分の価値観でものをみる
基本人って物事を自分の価値観で判断するので仕方ありませんが、言ってることとやってることが正反対って、物事がよくわからない子どもなら混乱しますよね。
他にも親の教えありますが、あくまでも自分に都合の良い自己解釈ばかりでした。
ありがたいなと思うのは、そんな親を側で観ていて反面教師になったこと。
こんな人にはならないと幼いながら誓っていました。
ちょっと異常なくらい正直で生きづらかったりしたこともありますが、基本相手を守るため以外では嘘はつきません。相手から誹謗中傷されたりケンカを売られたら、買わないこともありませんが、基本平和主義なのでケンカは出来ればやりたくありません。
そもそも右の頬を差し出したりしないし、10代まではやられたらやり返すこともありましたが、可能な限り回避するようにしています。
やられたら倍返しは相手に良くしていただいたことに対して倍返しです。
ありがとうと感謝出来ることに感謝ですね。
正義の味方はいまだに守っていることです。
運転マナーの悪い自転車には抗議したいし、困っている人には声を掛けるようにしています。
ありがたい教えですが、正義が行き過ぎるとストレスになることもあるので気をつけようと思っています。
結局は自分に言っていること
人って自分が気になっていることや、人に対して言っているようで実は形式に自分に言い聞かせていると言われています。
こうした方がいいですよ→こうしなきゃ
これってこうですよね→これはこうしなきゃ
これでいいと思ってるんですか→これってこうだよね
嘘つきは泥棒の始まり→嘘はついちゃダメだよ
右の頬を打たれたら左の頬を出せ→やられても相手の立場で考えよう
やられたら2倍返し→やったら2倍になって帰ってくるぞ
正義の味方であれ→正しくいよう
こんな風に置き換えてみると、この人無意識に自分に対して自分を正そうとしていたんだなと気づいたんです。
気づくの遅かったけれど。
自分もそうですが仕事で言葉に出して伝えていることも、自分も気をつけなきゃと気にしていることも多いです。
そして結局自分に帰ってくる言葉なら、いい言葉を使いたいなと思うようになりました。
これ我が家の犬たちに対しても変わりなく実行しています。
「ありがとうございます。」
「よかったね」
「えらいね~」
「凄いですね」
「さすがです」
「愛してるよ」←愛犬たちに
「可愛いね」
親からは聞いたことがない言葉ばかりですけれど、親からの教えで学ぶことが出来たことです。
いろいろ辛かったけれど、すごく遠回りしたけれど、ありがたいなと思っています。
心に残っている親の教えって何かありますか?
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