「地域」とご縁
自分の興味のある活動は、案外近くで行われているのかもしれない。
そして、それに近づく手段は、ひょんなところに転がっている。
この週末、たまたま知り合いの先輩が企画されたイベント。
おもしろそう、興味ある、その一心で参加したイベントだったが、
気づけば新たな一歩を踏み出す手前にいた。
何もない状態から一歩を踏み出すことは難しいけれど、
知り合いのご縁は本当にありがたい。
1,はじまりは鳥取から
学生時代、鳥取で1か月、ふるさとワーキングホリデーで滞在させていただいたことがあった。
そのときに偶然訪れた学生運営のゲストハウスの居心地がよく、
現在もオンラインではあるが、いろいろと関わらせていただいている。
そのゲストハウスのネットワークで出会ったのが、今回ご縁をくださった先輩だ。
彼は東京の大学出身、都内の役所勤務という東京人であるものの、
鳥取への並々ならぬ熱がある。
どうやらその先輩も、鳥取にふるさとワーキングホリデーで初めて降り立ち、滞在する中でその魅力に取りつかれてしまったらしい。
関東在住のOB/OG会として「関東支部」があるのだが、
なんとその先輩、1週間ほぼ毎日、鳥取にまつわるイベントを実施する「鳥取ウィーク」を企画してしまった。
この先輩の企画実行力・巻き込み力には頭が上がらない。
そして、イベントの舞台は北千住。
ここも先輩が普段思い入れのあるコミュニティのひとつだった。
千住にそのようなコミュニティがあることは知らなかったし、
おそらく知っていても「最初の一歩」を踏み出すには自分にとっては勇気のいること。
つないでくださったのは、非常にありがたいご縁だった。
2,千住でのご縁
先輩がこの企画をしてくださったおかげで、様々なご縁に恵まれた。
例えばイベントに来られた先輩の職場の方。のちのち行政職員への転職も視野に入れている僕にとって、飾らない姿でリアルな様子をうかがえることはめったにない機会だった。
また、鳥取のコミュニティは普段、オンラインで活動しているため、
リアルで会う「初めまして」のご縁も多く頂いた。
個人的には、オンラインだけで活動するよりも1度会うほうがより中が深まると考えているため、
こうしたリアルの場もまたご縁だと思う。
そして、ご縁のなかでも一番印象的だったこと。
それは、地域でことを始めるうえでのご縁だった。
実は、以前から僕はシェア型書店に関心があった。
1つの棚ごとに異なる店主が書籍や自作のZINEを持ち寄り、
共同で運営するシェア型書店。
自分もいつか、書籍を置いてみたい、ZINEを作ってみたいと考えていた。
とはいえ、クローズドなコミュニティであるうえ、出展料などの都合もあるため一歩、躊躇していた部分があった。
それが今回、シェア型書店ともご縁をいただいた。
また、主催するオーナーの方といきなり話すのには少々緊張するが、
実はたまたまその方が経営するシェアハウスの歓迎会にも(なぜか)先輩と一緒に参加させていただき、
オーナーの方の雰囲気や思いも知ることができた。
その経緯を経て、重かった最初の一歩を踏み出すことができそうな段階まで来ることができた。
3,ご縁のありがたさ
接点のなかった部分に接点をうちにいくこと。
それは案外簡単なようで難しいことだ。
自分のような性格であればなおさら。
だからこそ、ご縁はありがたい。
今回も、「鳥取のイベントがある」ことはオーナーの方もご存じだったし、
自分もその「参加者」という肩書でスッと入っていくことができる。
また、相手としても「この人の紹介」という点で、一定程度の信頼感を持てるのかもしれない。
先輩には感謝してもしきれないし、
そうしたご縁をつむいで行きたいと思う。