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個人的映画大賞2020(今更)

◯です。

ほんとは年末に投稿したかったのですが、惰性に溢れていたため投稿できなかった記事を今更ながら投稿させてください。

2020に未練がある訳ではないよ。

さて、今回は2020年に初見で鑑賞した映画top5でもアウトプットしていこうかと思います。

1位:ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

去年の覇権となったのはこの作品。

死を目前にした二人が病院で出会い、ギャングの車をパクって海を目指す物語。

死という重いテーマでありながら、ギャングとのドタバタ逃走劇などの軽快な要素がたくさん盛り込まれた作品です。

この人生をかけたロードムービーな感じが、個人的にとてもお気に入りだったりします。

海を見にいく動機が最高にかっこいいのも好きなポイントだったりします。

知ってるか?今、天国では海の美しさについて語るのが流行ってるんだ。海を見たことがないお前はおいてけぼりにされるぞ。

天国ではみんなが海の話題で持ちきり。一度も見たことないなら話には入れない。それじゃあ見にいこう。

こんな感じ。

病院の厨房に忍び込んで、テキーラを飲みながら言い放った台詞。全てがドツボです。こういうの大好き。


2位:落下の王国

こちら落下の王国が2位です。

上記のお値段を見てもらえばわかると思いますが、値段が異常ですね。

そう、プレミアが付いているのです。

そんなプレミア作品が、某日に地上波放送されました。

地上波で初めてみたのですが、プレミアで納得なくらいの極彩色の映像美がそこにはありました。

世界遺産や数カ国で撮影されているため、まるで一本の映画で世界旅行をしている気分になれたりします。

そして石岡瑛子の手がけた衣装。芸術の域ですもう。美しいったらありゃしない。

ストーリーももちろん面白いのですが、これに関しては映像美のみで覇権に上り詰めました。

今、プレミアに手を出してしまいそうです。どうしよう。


3位:マイ・フレンド・フォーエバー

ぼくは、今まで結構SF映画や映像美のある映画を主に手を出していました。

ノッキンオンヘブンズドアもそうなのですが、人情系に手を出したのは最近になってからです。

そして手を出したこの作品。海外ではThe Cureと呼ばれる映画です。

少年二人が、片方の少年が患う病気の特効薬を求めて、旅に出るお話。だからキュアー”治療”。

この少年二人旅が、なんともノッキンオンヘブンズドアとよく似ていて、さらに冒険のようなスタンドバイミーを連想させます。

すっごい切ないお話です。ラストは心にきます。

そしてこの映画のキーアイテムが、ボロボロの黒いコンバース。それがまたいい味を出している。

眠るとき怖くなったら、大切な人の何かを握りしめて寝よう。って、鑑賞したら思うはず。

あと主人公めっちゃ美形です。個人的に思う。


4位:銀河鉄道の夜

宮沢賢治の傑作です。

…なのですが、ぼくは読んだことがありませんでした。お恥ずかしい。お母さんはぼくを許してくれるだろうか。

羊文学というアーティストが、ゴイステの銀河鉄道の夜という曲をカバーしていて、それを聞いた影響で読まないとなあって思いはじめ、手を出しました。

中田のあっちゃんの動画をみて全容は掴んでいたので、映画から入ることにしました。(本当は小説買ったものの積読状態。お恥ずかしい。)

まず、この作品の登場人物を猫に置き換えているのが天才すぎた。なぜ猫にした。でも猫だからこそ、なんだか逆に取っ組みやすい作品になっていたりする。

しかし、にゃんこを起用した可愛い映画ではないです。暗い世界観、そして細野晴臣の天才的な不気味音楽。すごい。

ジョバンニとカムパネルラの友情も切ない。こんな悲しい文学だとは、全然知りませんでした。お恥ずかしい。

この独特の世界観と、二人の旅は必見です。

関係ないかもだけれど、銀河鉄道の夜をモチーフにした曲っていいよね。上記の曲然り、amazarashi然り。


5位:2001年宇宙の旅

こちらも名作でありながら、初見の作品でした。

スタンリー・キューブリックの大作です。

もう何と言っても冒頭がやばい。猿。ずっと猿。

モノリスが出てくるまで、本当に何を見せられているのか正直思考が追いつきませんでした。

そして中盤は宇宙船の中。淡々と生活する様が描かれるので、めちゃくちゃ眠くなります。

後半、謎。

こんな感じの映画です。

まず、初見で全てを理解した人はもう誇っていいと思います。

なんでこれランクインさせてんだよって話なんですが、この映画のすごいところが、人類が現実世界で宇宙進出する前に作られた作品であるということです。

人類はまだ宇宙に到達したことがないのに、宇宙生活のリアルをキューブリックは描いている。すごすぎる。

あとは個人的に、後半の謎部分の世界観が好きだったりします。意味不明だけど。こればかりは説明すらできないけれど、雰囲気がすごい好き。抽象的。

深夜に見ると絶対寝るので、太陽と一緒に見ようね。


総評

見返してみて、2020は二人の友情や旅する映画が結構熱かったように思います。

ノッキンオンヘブンズドア、マイフレンドフォーエバー、銀河鉄道の夜には、それぞれ二人の大人、二人の少年、二匹の猫という主人公がいます。

そんなペアが旅する話が、共通項としてあるのかなと思います。

6位まであったら入っていたスピルバーグのAIも、アンドロイド二人旅だったりしますしね。

あとは世界観。落下の王国も2001年宇宙の旅も、世界観と映像美が魅力的な作品です。この点で入りそうだったのはキューブリックのアイズワイドシャットあたりですかね。例の仮面パーティーの儀式チックな不気味世界はすごい好きです。

あとは、今まであまり手をつけてこなかったジャンルにも手を出した年でもありました。ノッキンオンヘブンズドアやマイフレンドフォーエバーといったヒューマンドラマ映画とか、入らなかったところだとザ・プロムみたいなミュージカル映画とか。

今年はなに見ようかなあ。

以上、時代遅れのランキングでした。



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