【血の粥】たまごにされたコバートの父(45)
過去に紫の雨が降ったとされる出来事があった。ムラ長のトリスヴァンスンがムラ長になる前のことで、コバートの父・コベインとは友人関係にあった。しかし、トリスヴァンスンには親友がいたし、コベインもそうだった。特別仲が良いとは言えない関係。たまたまある日、猟のコンビを組むことになり、はじめてから二時間ほどで収獲があった。互いに悪くない相方だった。もうそれでやめておけば良かったのだが、トリスヴァンスンは、帰ろうというコベインを強引に説得して狩りを続ける。ところが妖術を使う盗賊に遭遇してしまう。そのうちの呪術師に脅され、それでも収獲した動物の差し出しを拒否した。すると、コベインを胸でやっと抱えられるほどのたまごに変身させられてしまった。腰を抜かして彼は収獲した獲物を盗賊に渡してしまう。たまごだけは無事に持って帰ろうとしたが、災難は再びやって来て、野生の恐竜犬に襲撃される。その際にたまごを割ってしまった。
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