【400字小説】頭がお花畑

最近、ずっとサブスクでしか音楽を聴いてなかったから、久しぶりにウォークマン経由でCDを聴いて耳が洗われた。サブスクは便利だけど、音の細部までは伝わらないんだってことを改めて学んだ。

だから最近お気に入りのsan ciscoとか中森明菜とかケンドリック・ラマーとかパク・へジンとかはCDを買おう。時代遅れでも、いい音を求める。低音質が日常になるのは悲しいけれど、それで皆が満足なら、それ以上を求めるのはミュージシャンのエゴだ。今どきの若者はカセットテープではなく、プレイリストのQRコードを添付して贈るのかしら。お気に召せば嬉しいですってところは、今も昔も変わらない。

ところで、朝からポワンとしていて集中力がない。それでもモスバーガーで入店して来た大きい人がウェイン・マーシャルだって一瞬でわかったらから、捨てたものではない。話しかけられなかったのは、英語がダメで頭がお花畑だったからさ。来シーズンこそはがんばる。

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