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【血の粥】青色の雲のようなものにしっとり包まれる(23)

痙攣が止まると全身に眠る魚のような静寂が訪れる。晴天の下でどこからともなく、不気味な青い雲が。それは紛れもなく、干からびたジャの口や目、耳、鼻などのあらゆる穴から発生したのだった。じわりじわりと、しかし確実に半径十メートルほどの歪んだ雲の円ができた。ジャの肉体の五メートルほど上だ。シュウシュウと音を立てながら、青い雲は下降する。やがてジャをしっとりと包む。それからしばらく何も起きていないようだったが、段々、青い雲の濃度が高まる。ジャの姿を確認するのも不可能に。仕舞いには青い雲が高密度になって爆発! 青い雲が方々にちぎれた。ジャの肉体もろとも消し去る勢いに感じられたが、ジャは生きて存在していた。素っ裸になっていたが。肌が頼りないほど白くなっていたが。目眩に襲われるほど消耗していたが。上半身を起こしたジャの見開くジャの瞳は青。青い実のままの青だった。耳は尖り、肌に血管が浮き出る。魂が軽い気がした。

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