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【血の粥】人間ではなくなって、しばらく経つ(26)

ジャが人間ではなくなって、日が経った。ちょうどジャが部屋に閉じ籠もってから、怪死事件が立て続けに起こったが、誰もジャを疑わなかったし、悪魔の仕業だとムラ民は決めつけた。それは人間のやるような所業ではなく、ひどく残虐だったからだ。血飛沫が飛び、肉を数十ヶ所、嚙み千切られていた。でも、ムラ民は次がまたあるとは思わなかったし、ましてや自分が襲われるとは考えなかった。ところが残虐行為は終わらなかった。次々と起こって、犯行手口もエスカレートしていった。事件は決まって夜に起こった。悲鳴もなく静かに実行されるので、酷く悪い夢のようだった。恐怖したムラ民は用心のしようがなく、ただただ自分が狙われないことを祈った。マチ人から吸血鬼の事件のことを耳にした頃、ムラで起こっていることも吸血鬼と関連するのだろうとされた。もちろん自分が一番大事だが、ムラ民は皆、次に狙われるのは今度こそジャではないかと心配していた。

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