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ただの映画感想『グリーン・ディスティニー』

★★☆☆☆

男女の恋と宿命、復讐を描いている。素晴らしい点はいくつかあった。アクションシーンのリアリティ、名言連発のセリフたち、荘厳な自然の美しさ、絡み合う陰謀と人間関係、それに付随する仇討ちという名の駆け引き。わたしには物語が複雑に感じた。しかし登場人物の多さや、入り組んだ感情の構造が難しかっただけで、この映画に高評価を付ける方はそこが興味深いのだろう。政治の世界と似ていると思う。でも第一にわたし的にはチャン・ツィイーのかわいらしさに圧倒されて、ストーリーも人物相関図も頭に入ってこなかった。そこが皮肉にも高評価に至らなかった点だ。濃厚なラブシーンにはハッとして、画面と向き合うのが照れくさかったり嫉妬したり。★の数は2と辛口だが、何度も書くけれど、それはチャン・ツィイーの罪深さ。貴族を演じたツィイーは清楚で、剣士を演じたツィイーは挑発的。そんなギャップに悶えた。可憐で凜としていて永遠。そんな彼女の魅力が封じ込められた作品。

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