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ワイセツ【400字小説】

雨が病まないから水絵ちゃんは帰れなくて。
このまま男女関係を契るンだろうかと、
いよいよ余白がない気持ちに。
珍しいお酒が手に入ったと言ったら、
水絵ちゃんから、一人暮らしのこの部屋に期待と言って。
だから正確には僕とすることが目的ではないのかも?!
僕はといえば、気合いを入れて部屋の掃除をして。

水絵ちゃんは酔っ払って「眠くなっちゃった~」って確信犯。
これで両者の合意はなかったと言われたら鷺だよな。
なんて酔っ払った脳味噌汁で、えへへと。

「なんで笑ってるの」って水絵ちゃんが。
それに答える代わりに軽く押した。
それで床に仰向けになった水絵ちゃんが満面の笑みだから
「なんで笑ってるの」って僕が。

性格には好きじゃないから猥褻目的。
してから好きになることもあるのかもしれないって
ぼんやりと。

雨の音がしなくなって、帰れるかもなのに、
水絵ちゃんは日本酒を口移しで飲ませてと大胆に。

「僕のこと好き?」と訊いたら「野暮だね」って。

❏❏❏

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