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LSD【400字小説】

違法な時給630円の女って私。
そンくらいの価値しか
ないから死んだって。
目頭の蛇口を
ジョジョが開けっ放しにして
垂れ流すから
コップで受け止めて、
ごくごくと飲んだら、
しょっぱくなくて甘かった。
トマトの甘味みたいな。
きっと涙じゃないんだよ。
だから泣いたことは……。

実をいうと、
不倫をしていて現在進行形。
憧れていた、ずっと。

反則に?!
裏切りに?!

詩(=死)を書くには、
身を削らないといけない。
でも私は結婚してないし、
精神病だから
Marriage Blueなんて、
ほど遠い。
到底、無理。

あの人は妻帯者で、
悪いことしている
っていう意識は。
私って自分で言うのも
おかしいけど小悪魔的で、
彼に「あなたが好きなんだ」
って言わせたのは、
柔術みたいな呪術を
使ったからで。

大麻が切れるから、
金庫破りして。
バールを買って来いって
言われたい。

ジャンキー、ジャンキー。

もう二度と
ライブは観られないのかも。
でも時給630円じゃ、
チケット確保すらもムツカシイ。

❏❏❏

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