【書評】DNSがよくわかる教科書

株式会社日本レジストリサービス
SBクリエイティブ
2018/11/21

 ネットワークシリーズですね。評価が高かったので購入しましたが、結論からすると私の欲しい部分ではありませんでした。目次見ればわかりそうなもんでしたが、、、過去の自分は何で買ったんだろう。

 著者は日本レジストリサービスですね。レジストリサービスの提供主体が書いている本ですので、当然ながら信頼性の高い内容になるかと思います。ネットで上っ面調べるのに比べ、やはり本を読むと体系的でよく編集されているので品質が高いと感じます。こちらでもいきなり本題に入るだけでなく、しっかりと歴史や背景も語られているため、現在の環境をスナップショット的に見てもわからない変遷や推移が理解を助けてくれます。

 内容はというと、スタブリゾルバ、フルリゾルバ、権威サーバというDNSの定番登場人物のやり取りを詳細に説明してくれています。素人的にはドメインという概念がサッパリワカランナーと思ったものですが、いつの間にやら咀嚼できるようになっておりました。自分の成長を感じる。で、名前解決だのリソースレコードだのですね。サイバー攻撃対策については、ほとんどがリゾルバや権威サーバ側に施すべきものになると思うので、ユーザーの観点で留意事項というのはあまり無いように思います。信頼できるDNSサービスを使うとか、L7WAF導入するだとか、そんな感じですかね。実務で関わらないため全然ピンときませんでしたが、DNSSECとやらについても説明をしてくれていました。

 自分でもこの手の本を何度も読み、だんだんとOSI参照モデルが腹落ちしながら読めるようになってきた感はあります。ドメイン、名前解決についてもインターネットの世界を語ってくれている書籍はたくさんあるのですが、法人の内部ネットワークの観点だと中々見つからないですね。まぁ仕組みとしては同じことなんでしょうが、LAN/WANとインターネットだと、どうしても見え方が違うというか。。。web制作とかメール設定だと、すんなり実務イメージがつくんですけどね。どこ探したらいいんだろ。

いいなと思ったら応援しよう!