3月は講義予定がいくつかあり、スライドを作成したりリサーチをしていたところ、何か違った刺激が欲しくなって思い立ち、流行に乗ってOpenAIのChatGPTを使って対話してみました。
印象としては以下の通りです。
・主要なエッセンスは抑えている
・全体感を教えてくれる
・暗黙知は抜けている
・手触り感はない
これはなかなかすごいですね。主要なエッセンスを抑えられるだけでも、ゼネラル志向な役所の仕事をいくらか吹き飛ばすには十分ではないでしょうか。AIに仕事を任せる、AIで効率化が進む、ということを身近に感じることができました。
さて、公民共創に関する質問をいくつかしてみましたので、順番に見ていきましょう。まずは、事例について。
なるほど。的確に事例類型を提示していただきました。最後に展望まで付いてます。
それでは、さらに突っ込んで、次の質問。
おぉぉ、なかなか的確です。概ね、おっしゃる通りです。
ただ、先生、お言葉ですが1点追加した方が良いと思います。それは「公平公正な手続き・プロセス」です。暗黙知的な視点ということもあり、ラーニングしにくいポイントかもしれませんね。(ご関心あれば、ぜひ拙著『公民共創の教科書』をご覧ください)
さて、さらに掘り下げるべく次の質問にいきましょう。
全国的に公民連携は一定程度は定着し、専門部署も40以上の自治体で設立され、推進されていると思いながら、質と量ともにまだ十分とは言えないのではないかと認識しています。そこで、
なるほど。課題を挙げ、最後には解決の方向性まで提示しています。一般論的ですが、議論のたたきとしては十分だと思います。
続いて、多くの民間企業の方から質問を受ける、行政からの発注における「随意契約」の難しさ、入札になってしまうカラクリについて、質問してみます。
ふむふむ。2と4については正直ピンとこない回答でした。先生の中では「仕様発注と個別契約」という分け方を前提にしているのかもしれませんね。ただ、完全な的外れというわけではないですし、全体的な「掴み」としてはまあ良いでしょう。
では最後に、これから公民連携を進める分野について。
これまた一般論的ではありますが、大前提を抑えるという意味では良い回答をいただきました。なんだか「ザ・優秀な若手」と対話している気分になってくる。
おまけで、無邪気に次の質問をしたところ…
…あ、ありがとうございます。知らないことばかりでとても勉強になりました。軽い気持ちで質問したのですが、予想外にハードコアな情報が返ってきました…。
(回答の最後途切れていますが原文ママですw)
あとこれ、議会での質問と答弁みたいですね。質問と答弁作成の省力化になるんじゃないでしょうか。論理構築や日本語の使い方がカチッとしていて、行政での文書にそのまま使えると感じます。当たり前ですが、AIが答えるレベルの問答を議場ではしてほしくないとも思います。
いかがでしたか、AIの仕事っぷり。なかなか期待できますが、AIのラーニングで不足しがちな暗黙知、人の心を動かすような提案については、まだまだリアルな人間の表現が活きるのではないかと感じます。
それでは、ごきげんよう。
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