初めて観戦したGIレース
初めて競馬場に行った時のこと、あなたは覚えていますか?
初めて買った馬券を、初めて的中した馬券を、あなたは覚えていますか?
私は、まったく覚えていない・・・。
でも、初めて観戦したGIレースははっきりと覚えている。
2011年10月30日。東京競馬場。
トーセンジョーダンが勝った天皇賞秋である。
当時は「ブエナビスタ vs 最強4歳世代」という構図で盛り上がっていた。
最強4歳世代にはエイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサ、ルーラーシップ、ローズキングダム、トゥザグローリー、ペルーサ、ヒルノダムール・・・などなど、本当に名馬揃いの世代だ。
あのレースは、当時好きだったダークシャドウ絡みの馬券を買った。馬連か3連複だったと思う。ダークシャドウは2着にきたが、トーセンジョーダンをが抜けて的中ならず。
当時は競馬の知識や予想技術もまったく持ち合わせておらず、マスコミが「ブエナビスタvs最強4歳世代」と言ったら、5歳馬のトーセンジョーダンなんて真っ先に消しだった。
そのへんにいるオッサンと同じく、トーセンジョーダンなんて買えるかーーい!!とくだを巻くただのシロウトだった。
あの頃の競馬は楽しかった。
いや、競馬自体の楽しさは変わらないのだろう。
10年ちょっとの競馬ライフを経て、私自身が変わってしまった。
あの頃は毎週末がとても楽しみだった。
あの頃はファンファーレでアドレナリンが出た。
あの頃は馬券が的中したときに興奮できた。
あの頃は馬券がハズレたときは本当に悔しかった。
今は、あの頃より冷めている自分がいる。
飽きているわけではない。
おそらく「年間収支をトントンにまとめる」という目標を達成することに気が向いているせいで、目の前の1レースの結果にそれほど興味がなくなってしまったんだと思う。
馬券がハズレたところで、毎回的中するわけでもないしイチイチ落ち込むことなんてないよねーハイハイ次次っ!といった感じだ。
どことなく作業ゲーに近くなってきている。
それが悪いことだとは思わないが、私はもう1度競馬を純粋に楽しみたい。競馬でワクワクしたい。
トーセンジョーダンが勝ったあの日のように。
それはもう、無理なのか?
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