「自分モード」で生きるためのnote
佐宗邦武さんの『直感と論理をつなぐ思考法 - VISION DRIVEN』という本はこのような言葉から始まる。
毎朝だいたい決まった時間に会社に出かけ、Google Calenderや手帳で次の予定をチェックしながら、会議やアポイントメントに臨む。それ以外の時間で頼まれた書類を作成したり、経費精算の処理を済ませたりする。合間には、TwitterやInstagramを投稿したり、「いいね!」をチャックしたりする。そこででできた話題を友人と話す――。
これらはいずれも、人から受け取った情報に反応する「他人モード」の行動だ。ふつうに生きていると、僕たちの脳はずっと「他人モード」になっており、「自分がどう感じるか」よりも、「どうすれば他人が満足するか」ばかりを考えている。
逆に、日常のなかで、「自分モード」と呼べる時間は、かなり少ないのではないかと思う。「自分モード」のスイッチを切ったまま日々を過ごしていると、僕たちは「何がしたいのか」を思い出せなくなる。「君はどう思う?」と意見を求められても、そもそも「自分がどう思うのか」すら良く分からなくなる。
そういう人からは何か新しいことを発想したり、粘り強く考えたりする力が失われる。それだけならまだいいが、何かにワクワクしたり感動したり幸せを感じたりする力もだんだん鈍っていく。
この部分はこの本の中で最初の数ページだ。ここでハッとさせられた人は絶対にこの本を読んだ方が良いと思うのだけれど、いったんそれは置いておいて、私もその”ハッとしたひとり”だった。
私はいわゆる”気にしい”というやつで、自分の言ったことで誰かを傷つけないか(イライラさせないか)を常に考えてきて、そのせいで自分の言いたいことがうまく伝えられないことが多かった。
私生活でもインスタで何が流行ってるかをチェックするし、雑誌で流行りのファッションを知ってから服を買いに行く。自分の意見を言う前に必ず人の意見を聞くし、長いものには巻かれるタイプだ。笑
そして何より毎日ほとんどすべての時間を仕事に使っている。課せられた目標に対してどうすればコミットできるかを常に考えている。その精神から生まれた成果もたくさんあった。
これ自体は悪いことではないと思うが、この本を読んで「…あれ、待てよ?」となったのだ。
「私って何がやりたいんだっけ…?」
この疑問に対する答えを私は何も持っていない。なぜなら「自分モード」で生きていないから。自分が何を感じて、何を思って、何に対してわくわくするのか、私は自分のことを知らなすぎる。もうすぐ28になるのに。
せめて自分が考えていることを言語化したい。言語化する時間を通じて、自分に向き合ってみたい。
そういう思いでnoteを始めてみようかな、と思います。わくわく。
▼佐宗邦武さんの書籍はこちら