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ゲームモデルを考えてみよう:マラソン編:走遊Lab

改めて「ゲームモデル」は何かを考えた時に駅伝では「チーム」としての感覚があり、サッカーでの概念を多少は導入できますが、マラソンとなると個人競技であり、なかなか落とし込むのは難しそうに見えます。


チームを組織化する原理原則の集合であるから、チーム始動の初日から、ゲームモデルに注意を向ける。私たちのゲームモデルの特徴の結果が、テクニック、フィジカル、メンタルに対して影響を与える:モウリーニョ

こちらのnoteを参照して頂くと解るように、サッカーではゲームモデルとして構造化し、言語化した上で共有を押し進めます。

この2つのnoteで記したものはそれぞれ導入部、サンプルであり、そこまで深くは立ち入っていません。

サッカーにおけるゲーム全体をどう戦うか、それぞれのプレイにおいてどのようなプレイを選択、判断するかなどの基準は駅伝やランニングに共通する部分があるでしょうか?

駅伝であれば区間ごとに判断を変えたり、状況によって選ぶ必要があります。それが出来る&高度なレベルで扱えるようにしようとするなら、日頃から「プレイスタイル」やスキルの開発、方法を考慮して取り組む必要があります。

箱根駅伝ほどの高レベルでかつ様々なコースの特徴を備えた駅伝であればそれだけの準備がチームとして必要で、育成理論もゲームモデルもより必要になってくると考えられます。そう考えると他の駅伝でも真剣に、少なくとも何らかの目標を持って取り組むならば考えても良いと思います。

市民ランナーにとっても、クラブ結成や駅伝を見据えたモデルを構築する上で言語化し、打ち出していくと面白いと思います。一本芯が入った気がしませんか?

個人とチームの関係を考えた時には単純にタイム向上を目指すだけでは難しく、やはり駅伝を意識して練習メニューの策定や施行、実践をしていくことが必要ですよね。

それはサッカーのように同時に複数のプレイヤーが構築するゲームとは違い、単独で走っている駅伝とは違いはあるでしょう。ですが、ゲームモデル、プレイモデルなどを考え、言語化し、チームで共有することは非常に意味があると考えられます。

そこから考えていくと、マラソンはどうでしょうか?更に個人競技の色が濃くなり、ゲームモデルを考えることは出来るでしょうか?


マラソンでも一人で挑むならゲームモデルは特には不要だと思います。プレイモデルの策定とバリエーションは作っていきたいですね。

ただ、コーチを雇ったり、どこかのクラブなどに所属してマラソンを目指す場合は「チーム」として捉える必要があると思います。少なくともプレイモデルは共有しながら取り組まないとちぐはぐになる。その根本になるゲームモデルは中長期のマラソンキャリアを考えていくなら必要ではないでしょうか?

なぜ一貫とした環境が得られるクラブが必要になるかというと、そのマラソンゲームモデルを上手く継承出来ず、どこかの段階で齟齬が出るリスクは否めないからです。

せめてプレイヤー自身がマラソンキャリアを見据えるならモデルを考え、念頭に置き進路選択をしていく必要があると思います。


さて、走遊Labではマラソンにおいてサブ3プロジェクトや完走プロジェクト、チャレンジプロジェクトなどを行うことも視野に入れています。

その1つ1つのプロジェクトにおいてプレイヤーとコーチ等のスタッフがモデルを共有することは大変重要だと考えます。トレーニングメニューや実践は独学でも、借り物でもなんとかなる場合もありますが、中長期的な取り組みにおいてはモデルの構築、言語化はしておく方が成功確率も上がるし、関わる人数が増えてもスムーズにいきやすくなります。

そのプロセスにおいても再確認がしやすく、モデルに基づいてトレーニングの工夫や調整も行いやすくなります。

とにかく鍛えていった結果、速くなっている。効率の良し悪しは関係なくガンガン取り組んで出た結果が自分の限界だと割り切ってしまうのならその方法でも良いと思います。

ですが、本当の限界なんて誰にも解りません。参考に、ヒントになる考え方や理論がそこにあるのならとりあえずでも試してみて損はないと思います。

ぜひ一緒に取り組んでみませんか?研究したり、導入してみませんか?中長期的に走遊Labという環境に参加してみませんか?


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神屋伸行/加古川優考塾/走遊Lab代表
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