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論文を読もう:「ユース選手を対象としたスポーツ・インテグリティ教育に関する実践的研究」安永 太地
走遊Labランニングスクールやランチャットでは、様々な目的や目標、フェーズの違い、世代なども違うランナーが参加しています。そういった中で、そのような環境がどんな影響をもたらすかをいくつかのnoteで記していきます。
皆さんは日頃から論文を読まれますか?noteや多くのブログ、記事、書籍も良いし、プレスリリースや公的機関の出す文章もすごく良いですが、読み切り、理解するのが難しいものの代表の1つが論文や規約などがあります。
いよいよChatGPTなどを活用すればそういった自力では難しいと思われるものも、要約してくれたりして手を出しやすくなりました。そうなってくれば片っ端から手を伸ばしていくことも自己向上や仕事、活動にも必要になってきたのかもしれません。
そんな固い考えでなくても、気軽に論文などに触れる機会にするのもありだと思います。今回はChatGPTに要約、質問の回答をもらいました。
参考にどうぞ。
「ユース選手を対象としたスポーツ・インテグリティ教育に関する実践的研究」安永 太地
https://shizuoka.repo.nii.ac.jp/record/2000640/files/K1279.pdf
この博士論文は、ユース選手を対象としたスポーツ・インテグリティ教育に関する実践的研究を扱っています。研究は、競技スポーツにおけるハラスメントや不正行為の現状を背景に、スポーツ・インテグリティの定義やその教育方法について探求しています。また、選手と指導者間のトラブルの態度調査や、不適切な指導へのリスク対応についても分析されており、その結果が教育教材開発につながっています。最終的には、倫理性向上による健全なスポーツ環境構築が目指されています。
競技スポーツにおいて発生しているトラブルには、以下のようなものが挙げられています。
1. ハラスメント: 指導者や選手間でのパワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(セクハラ)が問題視されています。特に選手が指導者から不適切な扱いを受けるケースが報告されています。
2. 暴力行為: 選手や指導者による暴力行為も多く見られ、これは競技中だけでなく、練習や試合外でも発生することがあります。
3. 不正行為: ドーピングなどの反則行為だけでなく、公正な競技運営を脅かす違法賭博や八百長といった問題も存在しています。
4. 倫理的逸脱: 競技スポーツ界では倫理基準に反する行動がしばしば見受けられ、その結果としてスポーツマンシップの欠如や信用失墜につながっています。
5. 差別的行動: 人種差別等の社会的問題も影響し、多様性と包括性を損なう事例が報告されています。
これらのトラブルは、選手と指導者間の信頼関係を損ない、健全なスポーツ環境を危うくさせる要因となっています。
スポーツ・インテグリティ教育は、以下のような方法で実施されることが一般的です。
1. ワークショップやセミナー: 選手や指導者を対象にしたワークショップやセミナーを開催し、スポーツ・インテグリティに関する知識を提供します。これには、倫理的問題やハラスメント防止についての講義が含まれます。
2. ケーススタディ: 実際の事例を基にしたケーススタディを通じて、選手や指導者が具体的な状況でどのように行動すべきか考える機会を提供します。これにより、理論だけでなく実践的なスキルも磨かれます。
3. 教材開発: 教育プログラム用の教材(例えばカード教材)を開発し、それらを使用して教育内容がより理解しやすくなります。この教材は特定の競技種目ごとに調整されることもあります。
4. オンラインモジュール: eラーニングプログラムなどオンライン形式でも学習機会が提供される場合があります。これにより、自分のペースで学ぶことができ、多くの人々へのアクセス向上につながります。
5. フィードバックと評価: プログラム実施後には参加者からフィードバックを収集し、その結果から教育内容の改善点を見出します。また、効果測定として事前・事後調査によって受講者の意識変化を見ることも重要です。
6. コーチングとメンタリング: 指導者自身によるメンタリングやロールモデルとして行動することで、新たな基準となり得ます。若い選手たちへの模範となる姿勢も重要視されています。
このような多角的アプローチによって、選手および指導者はスポーツ・インテグリティについて深く理解し、それに基づいた行動規範が身につくことを目指しています。
この研究から得られた具体的な提言はいくつかあります。以下に主な内容をまとめます。
1. 教育プログラムの実施: スポーツ・インテグリティに関する教育プログラムを定期的に実施し、選手と指導者が倫理的行動や問題解決能力を高めるための機会を提供することが重要です。
2. ケーススタディの活用: 実際のトラブル事例を基にしたケーススタディを取り入れ、参加者が現実的な状況でどのように対処すべきか考える機会を増やすことで、より具体的な理解と応用力が養われます。
3. 競技種目ごとのカスタマイズ: 教材やプログラムは競技種目ごとの特性や文化に合わせてカスタマイズすることが効果的です。これによって、選手たちが自分たちの環境で直面する可能性のある問題について具体的に学ぶことができます。
4. ハラスメント防止への重点強化: 特にハラスメント問題については、その予防と対応策について徹底した教育と意識向上活動を行う必要があります。このテーマは選手だけでなく指導者にも重要であり、全体として文化改善につながるでしょう。
5. フィードバックシステムの構築: 教育後には参加者からフィードバックを収集し、それによってプログラム内容や方法論を継続的に改善していく仕組み作りも不可欠です。また、このフィードバックは次回以降への教材開発にも生かされるべきです。
6. 長期的視点でのアプローチ: 短期間ではなく長期的な視点でインテグリティ教育および文化改革への取り組みが求められるため、一貫した方針とサポート体制も整備すべきです。
これら提言は、スポーツ界全体として倫理性向上し、安全かつ健全なスポーツ環境づくりにつながるものとして位置付けられています。具体的には、選手や指導者の行動規範を確立し、それを守ることができるような教育システムの重要性が強調されています。
また、スポーツ・インテグリティに関する知識の普及と意識向上が、トラブル予防や適切な対処につながると考えられています。これによって、競技スポーツにおける倫理的問題への対応力を高めていくことが期待されています。
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