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本、ネット記事のタイムラグから考える

本や雑誌は確かに万能に近く、ネットの記事は玉石混交になりやすい。これは確かですが、分野においてはそうでもない場合があります。また、いくら書籍が「出尽くした」感があっても、実際は網羅は不可能です。

当然、書籍化する際には「商業ベース」になりそうなものが選ばれますので、ニッチな話題や最先端過ぎてこれからどうなるか解らないもの、これから人気が出そうな人や話題のものを取り扱うのも慎重になります。

2番煎じでも、3番煎じでも確実に売れた方がいい!という考え方も当然あります。売れなければ続けられない。これはどんな活動にも当てはまりますし、本も例外ではありません。

ということで、書籍には奇書珍書の類もあれど、昨今は特に「一般的」なものがメインに来るので、情報としては不足する場合もあるということ。

特にブロックチェーンなどはそうですね。他にも、アスリートの暗黙知を言語化しても、書籍にするケースは少ないでしょう。選手生の声などはツイッターなどの方がよほど「早い」し、豊富ですね。

このnoteでも、ここでしか読めないクリエイターさんは幾らでもいます。これも「ここだからこそ」だと思います。


また・・・

以前なら、話題になるようなものは少々待てば出版されることも多かったし、人々は待ったことでしょう。この「待つ」ことも充分な楽しみの一環でした。「期待感」というくらいですし。

しかし、今はあまり待てません。情報も話題も陳腐化するのが早いし、押し流されていきます。その一瞬に届かなければ、陽の目を浴びなければ忘却の彼方に消え去ることもしばしば。

期待して待つ代わりに、とっとと次へ行ってしまうんですよね。

そうなると、ある程度の量を速いスパンでリリースしなければ飽きられて/忘れられて終わりということも起き得ます。本も雑誌もそうですが、もっと上流で、流れの速いうちに分量は少なめでリリースするのが一つの手のように感じます。

この面でもWeb系雑誌は強みを発揮しているように思います。

まだまだネット界隈では知られていても、一般的に知れ渡る前の人でも取材し、特集したり、追っかけていったり、記事を作っていく。

旬を逃すと、Web雑誌であれ読んでもらえなくなるでしょうから、編集→リリースも相当速い!なので、役立つし、全然ホットな状態でお届けされるので受け手側の反応もホットになる。

もちろん、そこにはリスクはあるでしょう。スカだったり、その後今一つになったり、情報に振り回されたり・・・

ですが、ホットでないものを提供するくらいなら、やはり「早さ」「熱さ」を優先し続けてもらいたい。


ということで

"最新"の勉強をしたい人はどうやってそのタイムラグを無くすかを考えましょう。ホットなところにどうやって近づくか?

また、ホットでなくても、ニッチな場所やどうしても表には出にくい界隈だと、昔ながらの徒弟などの方法しかないかもしれません。強固な業界に居る人にくっ付いて学んでいく必要があります。

なんでも同じような方法では学びも、仕事も成立しません。

いくらネットが発展しようとも、一律にフラットになったように見えても、まだまだ実際はそうなっていません。

自分が何をやろうとするかを考え、検討し、取り組んで行きたいものですね。

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