「おはようございます!」 今日も明るく挨拶をする。すると元気がなさそうな人も、自然と挨拶を返してくれる。 数年前から私は通りすがりの人に挨拶をしている。慣れた人とはちょっとした立ち話もしてしまう。 「あなたのおかげで毎朝楽しくて仕方がない」そんなことを言われる時もある。 今では朝の声かけも楽しくできるが、数年前は本当に暗い人生を送っていた。毎朝朝が来るのが嫌だった。居心地の悪い職場に行くのが本当に嫌でたまらなかった。 そんなある日、毎朝ある女性から明るく「おはようございます
今日は物語ではなく、私の話をしたいと思います。 何故1日1愛をした方がいいのか。私なりの考えを書きます。 それはそうすることにより、皆の心が豊かになるからです。誰かを助けて感謝されると助けた側も助けられた側も心が温かくなったり、うれしくなったりしますよね、これが日常的に世界中で広がればどうなると思いますか? きっともっと優しい世界になります。 私達が私達の日常を良くするためには身近なところから1愛をすればいいんです。皆が。 皆がそうすると全てがそうなります。 私もできるだ
「今日も暑いな」 僕は額の汗を拭いながらいつもの通学路を歩く (あ、今日もいた) 毎朝同じ道を歩くと道行く人に笑顔で挨拶しながらごみ拾いをしている年輩の女性がいる。 「おはようございます!」 声をかけられてびっくりした僕は 「お、おはようございます」とどもってしまった。 毎朝の交流だ。 (しかし、毎日あそこでごみ拾いしてるなんて凄いな、どんな人なんだろう??) と気にはなっていた。 そんなある日 夏休みを迎えた僕は何となくあの通学路を散歩しようと思い外へ出掛けた。 途中のコ
おはようございますm(_ _)m 1日1愛についてお話をしようかと思い投稿します。 1日1愛とはFacebookのとあるグループで推奨している活動のこと。 1日に愛に溢れた良いことをしようというものです。 例えばごみ拾いをしたり、元気よく皆に挨拶したり、困ってる方を助けたり、この閃き💡劇場でよく出てくるネタをやることです。 私はこの活動を素晴らしいと思い、自分なりに宣伝しようと思い筆を取りました(実際はスマホなんですが)短い物語を通して1愛する素晴らしさを伝えられたらいい
「おはようございます」 「おはようございます」 いつも通勤時に会う近所の女性だ。手にはトングとごみ袋。毎朝この辺りでごみ拾いしているようだ。 俺の名前は橋崎修吾。 妻と子供二人の四人家族でこの辺りで駅が近い一軒家に住んでいる。 毎朝いつもあの辺りでごみ拾いをしている女性は道を通る人皆に声をかけているようだ。 (そんなことをするなんて余裕がある人なんだな)俺はそう思いながら駅へ向かった。 ある日のこと。 「あれ?ハンカチがない」 俺は子供からプレゼントされたお気に入りのハン
俺の名前は岡崎勇。大学生だが内定を貰っている。来年の4月からは社会人になる予定だ。 本当は大手の企業に内定を貰っていたが、バイト先には中小企業に内定を貰っていると嘘をついている。 何故なら、このコンビニには噂好きのおばちゃんがいて、色んな人の悪口から何からペラペラ話す人だ。 本当の事を言ったら何言われるかわかったもんじゃないと秘密にしていた。 そんな俺はお客様の受けは良く、常連さんとも仲良しだ。だからおばちゃんも下手に俺に手を出せなかった。 ある日常連のカップルがコンビニの
「おはようございます」 「おはよう」 今朝は清々しい朝だ、とても気分が良い。 藤谷さんが休みを取ってから皆でどうすれば利用者さん達が楽しく安全に生活できるか何度も話し合いをした。利用者さんは様々だ、普通に歩ける人もいれば、車椅子の人もいる。けど同じ同居人だ、そして私たちもそのサポートをする立場とは言え同居人と言えないだろうか?と。 だとしたら、同居人同士仲良くできるにはどうしたらよいだろう?となった時、いくつか案が出たがそのうちの一つに元気よく挨拶しようというのがあった。 利
私の名前は藤谷笑子。 若い頃から様々な医療現場で介護の仕事をしてきた。 50代も半ば。年々体もキツくなってくる。それでもやりがいをもって頑張ってきた。 だが、今の介護施設で仕事をするようになってから、長年そこで仕事をしてきたお局様に目をつけられ苛められた。 それでも今まで頑張ってきたプライドで耐え抜き、お局様が退職に追い込まれた。 その頃私は主任さんからも信頼され、色々な仕事を任されるようになった。ただ、介護の仕事は生半可な気持ちでは勤まらない、だらけた若い子を見るとついうる
私の名前は崎谷翔子。介護老人施設で介護福祉士をしている。 おばあちゃんが大好きだった私は将来おばあちゃんの面倒をみたい!と思い資格を取り、おばあちゃんの最期まで見届けた。その時おばあちゃんから、「あんたの笑顔は人を救うんや、だからいつも笑ってなさい」と言っていた。 それから5年、色々なところで私は一生懸命仕事を続けて、今の施設で仕事をしているが、人手不足のため、いつもギリギリなシフトで仕事をせざるを得なくなり、休みの日はひたすら寝てばかり、いつしか私から笑顔はなくなっていた
「まったくさぁ、課長もひどいもんだぜ」 「ホントだよな、面倒な仕事は全部俺らに振るんだぜ?で上手く行くと横取りしてさ」 「やってらんねーよな」 いつもの同期会。やはり話のネタは上司の悪口だ。 丸山課長は上層部に受けは良いが今みたいなことを日常的にしているので、皆に嫌われている。 俺の名前は西条勝彦。どこにでもいる普通の営業だ。 やはり丸山課長には反感を持っている。が、悪口がメインになっているこの飲み会にも嫌気がさしている。(来るんじゃなかったかな…。)と思っているといつの間
「宮崎さん今日もよろしくね」 要領のいい同僚が今日も私に仕事を押し付けていく。 「あ、はいわかりました。」 私は力なくそう言うと足取り軽く帰っていくその同僚の姿を肩を落として見ていた。 私の名前は宮崎幸代。学生時代から地味で大人しく、要領が悪い。学校の先生はそれを実直で真面目だと言ってくれたが、社会人になってからはその性質をみんなにいいように利用されている。 会社の業績は良いがその分仕事量が多い。皆あまり残業にならないように一生懸命頑張っているが、中にはさっきみたいな人もい
「なんで私の人生ってこんな踏んだり蹴ったりなんだろう」 私は行きつけのbarでくだを巻いていた。 私の名前は岸辺京子。結婚まで話をした彼氏からいきなり別れを言われ、悲しみを発散するために行きつけのbarでお酒を浴びるように飲んでいた。 この2週間、会社も倒産し、すぐに就職先は見つかったが仕事に馴染めず、彼に話をしようと思っていたら、いきなり別れを切り出された。他に好きな人ができたらしい。 「10年、10年だよ?そこまで付き合ってきたのに、私の費やした時間を返して欲しいよ、どう
「今日も忙しいなぁ」 そんなことを呟きながら目の前のパソコンとにらめっこしながら資料を作っている。 私の名前は岡崎尚子。二人の育ち盛りの息子を持つ母親だ。 夫と4人で都内のマンションで暮らしていて、二人の息子を育てながら仕事をしている。 育児だけでも大変なのに、家事もこなさなければならない。夫も仕事が忙しいのか帰りはいつも夜遅い。だから週末は部屋で寝てばかりだ。ゆっくり話をしたのはいつだろう? そんな事を考えながら、仕事をしていると「岡崎さんもう時間じゃない?」と同僚が声を
私の名前は田所恵子。 40代の薬剤師だ。 仕事に邁進しているうちに婚期を逃し、現在に至る。 今でも密やかに婚活はしているが中々いい人に巡り合えない。 ある日仕事から帰りマンションに着くとエントランスがゴミで汚れていた (最近モラルが落ちてるのかしら、困ったものね)と素通りしようとすると1人の老婆がいることに気づいた。 その老婆は腰が曲がっていて歩くのも大変そうなのに、エントランスのゴミを一生懸命拾っている。 私は思わず声をかけた 「おばあちゃん、大丈夫?」 「あぁ、大丈夫だ
昔々あるところに木彫り職人の男が村の山奥に住んでいました。 その男は毎日小さな仏像を彫っては山にある祠にお供えをしていました。 そのためか、男の妻には不思議な力があり未来をみてしまう力がありました。 そんなある日 「ねぇあなた」 と妻が唐突に声をかけてきたので「どうした?」と男が返事をすると 「もしかしたら私達近い内にこの山を出なければならないかも」 「何か見えたのか?」 「うん、ぼんやりなんだけど荷造りしているの」 「そうか、気になるな」 「でも嫌な感じではなかったから
朝いつものように母親に見送られ学校へ向かう 「いってらっしゃい」 「いってきます」 外に出ると涼しい風が吹いた。 なんだかいい気分になれた。 バスに乗りタイミング良く座れた 一息つくと俺の目の前におばあさんが立っていた。一瞬迷ったが俺は席を立ち「ここどうぞ」と声をかけた。 「あら、ありがとう」老婆は微笑んで座った。 それを見て俺は満足した気分になった(今日もいい1日だ) (へぇ、今時の若い子ってしっかりしてるのね) 一部始終を見ていた私は心なしか気分が良くなっていた。つい先