泣きたいのに泣けずにいる、強い自分であろうとする愛しい人達へ
「あの人は強い人だから大丈夫」
そんな言葉を聞く度に、「本当にそうなのかな?本当はがんばって強い自分であろうとしているんじゃないのかな?」と勝手に心配になってしまうことがあります。
「心の強い人」
そもそもこの性質は生まれつき持っているものなのでしょうか?
私の考えた答えは「NO」です。
自分の弱さを知っている人達だからこそ、弱い自分が嫌で強くなりたくて、誰かを守ってあげたくて支えてあげたくて、その為には「強い自分」にならないといけないと思って、頑張って誰かの前では強い自分であろうとするのではないかと思います。
だって〝守りたい誰か〟より自分の方が弱ければその〝誰か〟は守れないから。
小さい頃って人前でも恥ずかしがらずによく泣きますよね。転んで痛くては泣き、オモチャをとられては泣き、自分の思い通りにならないと泣く。
でもどんどん成長していく中で、
「もうお兄ちゃんなんだから泣かないの」
「こんなの全然痛くないよー!泣いてたら恥ずかしいよー?」
「お姉ちゃんなんだから我慢して先にオモチャを貸してあげなよー」
なんて、親や周りの大人から言われたりして、実際それで泣くのをやめたら「よく我慢できたね。偉いね」って褒めてもらえて親も笑ってくれる。
なんだかそれが嬉しくて、本当は痛いのに平気なふりをする。
人が強くなるのって、なんだかこんな所から始まっているんじゃないのかなぁと、ふと思いました。
そしてどんどん成長していく中で、強い自分でいれば誰かが頼ってくれたり必要としてくれたり、そんな人達を支えたり守る為には強い自分でいなければいけない、自分がしっかりしなくちゃいけないって思って平気なふり、動じていないふりをする。
…本当は同じだけ痛いのに。
本当は同じだけ泣きたいのに。
強くあろうとする人達は、元々痛みに強い人達なんかじゃない。傷つかない人達なんかじゃない。
同じだけ痛くて
同じだけ泣きたい
でも、そんな痛みや悲しみの乗り越え方を、自分の気持ちの折り合いのつけ方を色々な経験から学び、それを人前で見せない方法を知っている人達なのではないかと思う。
だってそうじゃないと、強い自分じゃないと、大切な誰かを守れないし、支えられないから。
もちろん、自分の弱さや弱点を出せる大人もかっこいいです。そんな人達は他の人の弱さにも敏感できっと優しいです。
でも、
自分の弱さを知って、それでも尚「強い自分であろう」とする人。
めちゃくちゃかっこいいです。
やせ我慢?平気なふり?
最高です。
だってあなたが強くいてくれることで、どれだけの人達が守られているのか、あなたの優しさにどれだけの人達が救われているのか。
でも、そんな強くて優しいあなたが、本当は辛いよとか悲しいよって言える場所がどうかひとつでもありますように。
私もそんながんばっている人達が弱音を言ってもいい場所を作りたい。役に立ちたい。
だから、
どうかたった一人で泣かないでください。
たった一人で苦しまないで下さい。
時には誰かに頼ってもいいんだよ。
我慢せずに欲しいものは欲しいって言っていいんだよ。
痛かった、辛かった、悲しかったって言っていいんだよ。
愛されたいって言っていいんだよ。
何が起こっても、いつもなんでもないことのようにあなたは笑うけど、お願いだからそんな寂しそうな顔で笑わないで下さい。
自分自身が幸せになることをどうか諦めないでください。
泣きたくても泣けない、強い自分であろうとする最高にかっこいい愛しい人へ。
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