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好きだったものが変わる時。

初回のテキスト・・。何を書こうかと当たり前のように迷っている。

とりあえず、これからは、
ある女性が
思うであろうこと。
過ごしたであろう時間。
目にした出来事・・・気のむくものを書いていく。

あくまでその女性(以降、私とします)の見解、思いであり、
書かれたテキストには
ズレや違和感は否めないことも出てくるだろう。

あまりそこには蓋をせず、
架空の部分も、誰かに近い部分も、
敢えて陽をあてて。

さて、私が幼い頃、好きな花はなんだっただろうか。
小さな庭に、スズランが咲き、その香りは
子供であった私にもとても好ましいものだったのを憶えている。

季節ごとに、赤や黄色のチューリップや、青い紫陽花、
華やかなピンクのつつじも咲いていた。

同じクラスの子が、数日前の新聞に
おうちに咲いた花を数輪包んで学校に持ってくる。
教室に飾られたその花も、眺めるのが好きだった。

ただ、その頃の私は近くの川沿いの桜並木が一番好きだったのでは
ないかと思う。空と重なる花と、散り始めた花びらで埋まる足元。
一面の景色が変わる・・その様子が好きだったのだろう。

歳を重ねた、今の私は、リンドウが一番好きになった。
子供の私に話したら、仏壇にあるイメージで何かを答えるに違いない。

ピンクと白のマーブルや、くすんだピンク、紫、さまざまな青・・
今のリンドウは華やかなものも増えて、花のボリューム感も種類により
細かな違いがあるように思う。

真っ直ぐに伸びた茎、
美しい色をした、たくさんの蕾。
その全てが空を向く花。

凛として品のある、少し嫉妬してしまいそうな
美しい佇まいの持ち主。

私は、リンドウと聞いてイメージするその青が好き。
桔梗や、あやめ、近い青を持つ花ももちろん好みではあるが、
なぜかリンドウが良い。

一番に好きな花である。



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