私は23区内の賃貸に5年ほど住んでいて、ここ数年はトイプードルのレアと生活している。 前の部屋は、1Kの賃貸マンション。会社に近い方が通勤が楽なので、今よりもっと都心にいた。現在の部屋へ引越しするきっかけを連ねると、愚痴っぽくもなるけれど・・ この頃は、仕事が忙しく、ほとんどが終電帰り。住んでいたエリアは、割と飲食店もあるところだったが、帰る頃には閉店している。 夜中に帰ってきて、洗い物。 休日に、作り置きをするにもガスが1口コンロ。 作業スペースも広くはなく、いくつかの
早朝でも強い日差しに のぼせあがりそうな季節。 それでも犬と散歩に出かける。 雨がひどい日や、肉球がアスファルトの温度に耐えられそうにない日以外は、私たちの日課は繰り返される。 「トイプードルらしくないワンちゃんだね」 可愛い可愛いと、うちの犬を撫でてくれるその人は言う。犬が好きな方なのだろう、犬も喜んで戯れている。 私の犬はトイプードルで、飼い主から見ると “それ”ど真ん中のルックスである。 トイプードルらしくない。と言うのだから、トイプードルだということは その方も
一匹のトイプードルが、私と共同生活をしている。 今日は、月に一度の お薬Day。 犬には厄介な虫を退治してくれる このお薬。 巷には、オヤツのようにボリボリ食べてくれたり、 この日をお待ちかねのワンちゃんもいるらしい。 ただ、うちの「レアという名の犬」は いつの頃からか 急に その薬が大嫌いになったらしい。 絶交だ、とでも言い渡したような 人間のそれと様子が似ていて、 すれ違うのすら避けたそうな表情である。 ちなみに、お腹のお薬なんかは ドライのフードにのせただけで
初回のテキスト・・。何を書こうかと当たり前のように迷っている。 とりあえず、これからは、 ある女性が 思うであろうこと。 過ごしたであろう時間。 目にした出来事・・・気のむくものを書いていく。 あくまでその女性(以降、私とします)の見解、思いであり、 書かれたテキストには ズレや違和感は否めないことも出てくるだろう。 あまりそこには蓋をせず、 架空の部分も、誰かに近い部分も、 敢えて陽をあてて。 さて、私が幼い頃、好きな花はなんだっただろうか。 小さな庭に、スズランが