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神戸・倉敷・尾道旅行記:1日目/4日

6月30日~7月3日まで、母と妹とで神戸から出発し、尾道まで旅行をしたのでその旅行記を綴ろうと思います。
元々は倉敷に行こうという話だったのですが、母が伯母と神戸の異人館に行ってとっても良かった邸宅があったので是非見て欲しいということで神戸に行くことになり、更には倉敷まで行くなら少し足を延ばして尾道にも行ってみようよ、ということになって尾道が最終ゴールとなったのでした。

まずは1日目。予定としては昼食を三宮付近で食べて、異人館をめぐり、夜に倉敷へと向かうというものでした。


昼食は「バーンタイ」で

以前、前職の同僚と行ったことがあるタイ料理屋さんの「バーンタイ」。ものすごくおいしくて、タイ料理好きの母にも是非食べてもらいたいと、三宮に一緒に行った際にのぞいてみたのですが、長蛇の列で断念したこと2回ほど。
妹もタイ料理が好きなので、今回は予約して行きました。

頼んだのは、カオソーイ、タレーパッポンカリーとカオパット・サパロット。
カオソーイは麺料理で、揚げ麺と普通の麺が、ココナッツミルクベースのカレースープに入っています。このスープが濃厚でおいしい!他のお店のカオソーイよりもまろやかで深みのある味でした。
タレーパッポンカリーは海鮮のカレーをふわふわの卵でとじたような料理。辛さが選べるので一番辛くないものを頼みました。それでもちょっとピリ辛でしたが甘味もあり、そのバランスが良かったです。
カオパット・サパロットはパイナップル炒飯。半分に切ったパイナップルがお皿となって出てきます。他の二つが味が濃いなか優しい味で、その中に時々酸味と甘みのあるパイナップルが入っているのが美味。

本当はデザートも食べたかったところですが、異人館のどこかでカフェに入るだろうという目論見で断念。
でもお食事だけでも大大大満足で、お店を後にしたのでした。

まだ住まいとなっている「イタリア館(プラトン装飾美術館」

母が坂を上るのがしんどいということでタクシーでイタリア館へ。何せ神戸の異人館は坂の上。タクシーで急こう配を感じながらタクシーで良かったと思ったのでした。
イタリア館は、母が伯母と一緒に行ってものすごく良かったので私たちにも是非見て欲しいと言っていた邸宅。
なんと、まだ住んでいる方がいらっしゃるとのこと。

入口でチケットを買うところから外国に来たよう。チケット売り場の方が、白いメイドキャップ(というのでしょうか?)を被られたお上品な方。

中に入るとびっくりするくらいアンティーク家具が所せましと設置されていました。撮影可能ということなのですが、もうすごすぎて何から撮って良いか分からないくらい。
1階と2階、そして外から入る地下を見ることができるようになっていました。
家具だけではなく、よく見るとミレーやジャンコクトーといった有名どころの絵も飾られていて、すみずみまで驚きでした。

週末だとテラスでお茶を飲むことができたので、私たちもバーンタイで我慢したお茶をここでいただくことに。
曇り空ではありましたが、大きなプールを眺めながら、そしてその周りには当り前のようにあるアンティークの彫刻を眺めながらのお茶です。
クッキーセットにしたところ、クッキーは邸宅のオーナー様が作られているとのこと。包みに入って持って帰ることもできたので、この旅のよきお供にもなったのでした。

お茶を飲んで人心地ついたところで、次の邸宅へと向かったのでした。

暖炉のタイルが素敵な「萌黄の館」

次の邸宅は、母が前回見逃したという「萌黄の館」。
アジサイが塀から零れ落ちるように咲いている小道を通っていきました。

正直なところ、ものすごいインパクトのある「イタリア館」の後では見劣りがしてしまいました。見る順番を完全に間違えたってやつです。
飾ってある物の物量が違うので仕方がないのですが。
とは言っても、各部屋ごとに異なる暖炉のタイルが素朴な感じで可愛らしかったです。

ここで勘違いが発動し、異人館はすべて17時に閉まると思っていた我々は(イタリア館は17時までだった)、もうあまり時間がないと焦りだし、萌黄の館にあまり時間を使わずに次の邸宅へと向かったのでした。

陶磁器のコレクションもすごい「うろこの家」

同じく母の勧めによって次に向かったのが「うろこの家」。
因みにGoogleマップが変な道を指示して、うろこの家の裏の雑木林に導かれてしまいました。おかげで無駄に急な坂を登らされた我々。17時閉館だと思っている私たちにとっては大変なタイムロスとなっていました。

うろこの家。神戸の異人館というとよく出てくる邸宅ですが、実は本物を見たのは初めて。
へー塔が2つもあるんだーと写真をパシャパシャ撮っていましたが、後から気付いたのが右側がオリジナルの建物で、左側はオリジナルを模して建てられたものでした。

中に入ると、マイセン、ロイヤル・コペンハーゲン、ロイヤル・ウースターといった、陶磁器にそこまで詳しくない私ですら知っているような有名な陶磁器コレクションがずらり。
世界中で愛されるのも分かるなと思うくらいの、繊細で美しい装飾が施されたティーカップやお皿などの数々。食器というよりも美術品だなと思いながら眺めていました。
2階も堪能した後、隣の似た塔がある展望ギャラリーへ。

ギャラリーというだけあって、絵画が飾られていました。
入口に人もいないくらい無造作に置かれていますが、よく見るとマティスやらユトリロやらビュッフェやらワイエスやら素敵な作品ばかり。
残念ながら天気が悪くて窓がくもっていたため展望はのぞめませんでしたが、絵画だけで十分でした。
私たちが勝手に思っていた閉館時間、17時までじっくり堪能して、うろこの家と展望ギャラリーを後にしたのでした。

倉敷へ

帰りはバスに乗って、荷物を預けていた三宮へ。荷物を取り出し、地下鉄に乗って新神戸へ。毎度思いますが、なぜ新幹線の駅へJRでは行けないのか。謎すぎます。歩けなくもない距離ですが、荷物を持って行くのには遠いですし。

それはさておき、新神戸から新幹線に乗って岡山へ。
疲れていたのか分からないのですが、不覚にも新幹線で大変な乗り物酔いをしてしまった私。岡山駅で夕飯をとる予定だったのですが、他の2人に申し訳ないことに、岡山名物でもなんでもなく、お蕎麦屋さんにしてもらいました。
冷たいざるそばを食べて少し落ち着いたので、また電車に乗って倉敷へ。
ホテルへは21時頃に到着。

この日は雨も時々降り、湿気がものすごかったのもあって、大変に疲れた私たちは、大浴場で一息ついた後、早々に就寝したのでした。

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