よまにゃチャンネルについて語る
集英社文庫、講談社文庫、新潮文庫が毎年夏にフェアを行っているのはご存知だろうか。
月に一度でも書店へ寄る人なら知っているであろう、夏の3大文庫フェア。
(岩波文庫も夏になるとプレゼントの企画を行っているようだけれど、地元の大きめの書店でしかみたいことが無い…)
冊子を持ち帰り、読みたい本を探す。
人のおすすめする本ってなんであんなに魅力的なんだろうか。
いろいろなものに影響されやすい私は、案の定、あれも読みたい、これも読みたい、になってしまう。
かと言っても、なかなか「よし、買いに行こう!」とはならない人間なのだけど。
そんな中、昨年から行われている集英社文庫「ナツイチ」の「よまにゃチャンネル」
YouTubeで声優さんが文庫の朗読をしてくれると言うもの。
ところで、私は斉藤壮馬さんが大好きである。
これに関してはこの話題だけで延々と語ってしまいそうなので置いておいて…
昨年YouTubeで見かけた「よまにゃチャンネル」で斉藤壮馬さんが乙一さんの「Zoo1」を朗読していたのです。
推しが、好きな作品を読んでいる…
その後聞いた荻原浩さん「海の見える理髪店」でその先が気になり、書店へ走った。
帯についているQRコードを読み込むと後編が読める仕様なのだ。
集英社のマーケティングにまんまとやられたわけですね。
もともと朗読というのが苦手で、耳でおとなしく追ってられなくて、目で追いかけてたほうが落ち着くタイプ。
小学校の朗読の時間には他のページを読み漁り、映画やテレビも字幕はあるなら必ずつける人間。
ただ、ラジオは子供の頃から好きだったので、自分でもよくわからないのだけど、何かをしながらだと、耳からだけの情報でも良いのかもしれない。
私、もしかして、朗読聞けるのでは?と思いながら流していたのは通勤時の車の中。
当時、博多の職場に通っていた私は十数キロの道のりを一時間かけて通っていた。
その車の中で聞いていたため、画面はまったく見れないものの、朗読する斉藤壮馬さんの声と聞こえて来る風鈴の音を楽しんでいた。
その後、何度も朗読は聞いたものの、そういえば全部を通して画面をみていたのは一つも無いことに今気づいてしまった……
他にも伊藤健人さんが読む「混線(地下街の雨/宮部みゆき)」
高橋李衣さんが読む「死にたいノート(雨が降る日は学校に行かない/相沢沙呼)」
の後編聞きたさに本を買った。斉藤壮馬さんが朗読している本も2つとも買った。
古本が多い私の本棚に、きれいな集英社文庫の背表紙が並んだ。
そんな去年からの今年。
私の推しの朗読本は減ったけど、参加声優さんが増えていた。
今年買ったのは対象本は7冊。
間に別の本をはさみながら、昨日ようやく読み切った。
今年の朗読はまだ前編しか聞いて無いので、ここから後編を聞いていく。
今回の朗読を聞いて、思ったのは、西山宏太朗さんの上手なこと!
斉藤壮馬さんに関しては、私の脳みそはチンパンジーになっているので当てにならないが、初めて朗読を聞いて他の声優さんと比べても驚いてしまった。
お芝居のプロに、ズブズブの素人の私が、上手い下手も無いと言うのは重々承知の上だが、読んでいる感が全然感じられない演技に、すげぇ!となってしまったわけです。
来年も同じような企画がありますように。
あわよくば、1作品でも斉藤壮馬さんの朗読が聞けますように。
更にあわよくば…女性声優さんの枠が増えたら嬉しいです。
何卒何卒。
ps.対象本は8冊。写真は私が購入時に撮った写真ですが、1冊だけ別で買ったものがあります。なんでしょうか!?