闇落ち
フリーランスの庭師です。
中学生の頃に『スターウォーズ』を初めて観た時はよく理解できなかったが、あのストーリーは闇落ちしてしまった父と主人公が闘う話でもある。
『ダークサイド』つまり闇に引き込まれないように、『フォース』(日本語訳は理力)を駆使して闘うのだ。
また、『呪術廻戦』をアニメで観たり漫画で読んだ人は分かると思うが、メインキャラクターの五条悟の親友でもあり最大の敵でもある夏油傑も闇落ちした人間だ。元々は人々を呪霊(呪い)から守るために尽力してきたのに、理不尽な所業をする人に対する憎しみから闇落ちしていく。
スターウォーズや呪術廻戦はフィクションの世界の話だが、現実社会でも闇落ちする人は数多くいる。犯罪者の中には闇落ちした人間も多いと思う。
人はどうなったら闇落ちするのか。
一番多いのは憎しみ、つまり復讐心だろう。
当然だが、幸せを感じている人が闇落ちするはずもない。
愛する者を理不尽に奪われ、司法も手が届かず、なす術も無い状況に陥ったら、私だって憎しみから闇落ちするかもしれない。
「神でも悪魔でも誰でもいい。この体も魂も全て差し出すから力を与えてくれ。」と叫ぶかもしれない。
感情というのは、『正』でも『負』でも増幅していく傾向にある。特に『負の感情』は時には飛躍的に増大する。それが『ダークサイド』に引き込まれることであり、『負のスパイラル』と呼ばれるものだ。
闇落ちまでいかなくても、ネガティブな思考は『闇』を含んでいる。不安も『闇』を含んでいる。極端な思い込みは『闇』を十分含んでいる。そして妬みや嫉みは『闇』を多分に含んでいる。
多くの人の心は弱い。ネガティブな発想、不安、思い込み、妬み嫉みなんて誰でも持っているものだ。
だから誰でも闇落ちする可能性を持っている。
闇落ちしない方法は何だろう。
心の平静、俯瞰、倫理、理性…?
いや、万物に対する日々の感謝と笑顔かもしれない。