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#44 「エコする」みたいに育てていいかと



子どもと上手く関わるコツ

発達の遅れや自閉症特性のある子と関わる時
に心がけると良いこと

を中心に色々書いていますが、

私の中では
「仕事として関わる」支援者に向けたメッセージ
という側面が強いです。

家庭で保護者が子どもと接する時には
そんなに構えず気にしすぎず、
ゆるめのスタンスで良いと思う、
というのが今回の話です。


薬みたいに捉えてみるのも

薬が必要な時

体調に問題がない時には、薬は必要ない

どころか、普段は自分の身体への感覚を改めて考えることなどなくて、
風邪を引いて喉が痛くなり初めて自分の呼吸を意識する、
みたいなこと、ありますよね。

「子育てテクニック」みたいなものもそれと近くて、
今特別の課題を感じていないなら、気にしすぎないのが一番だと思います。

子育て術が必要な時

「今は良いけど、いつまでもこのままじゃ将来困る」という課題なら、
発達に伴って自然と本人が解決してしまうことがほとんど。

家庭における「子育て術」は
現時点の生活に課題や支障が生じていて、本人の生きづらさにつながっている場合
だけ考えれば良いものだと私は思います。

私も
「ダメ」「やめて」「待って」をいかに減らせるか
といった記事をせっせと書いたりしていますが、
こちらはプロとして障がいのある子たちと関わる大人に向けたメッセージ。

家庭場面で気にしすぎると、
・「また言ってしまった」という反省や自己嫌悪
・パートナーへの不信感
につながりかねません。

上手くいかない、課題が出ている時にだけ
薬を飲むように
「ちょっといつもと違った方法を試してみる」という意識くらいがちょうど良いと思っています。

エコするみたいに捉えてみても


「子どもに寄り添う声かけABC」みたいな本を読んで感銘を受けたとしても、
暮らしを共にする中ではそうも言ってられない場面も多々。

自分の心に余裕がある時、
いつもと違う接し方を試そうと思える元気な時

理想的な関わり方ができるのはこうした時だけ、でも全然問題なしだと思います。

エコする時とできない時と

できる時だけでええのよ、
というこの感じ、私の中では「エコする」にちょっと似ていて。

レジ袋を断ったり、
マイボトルを持ち歩いたり、
分別+トレイはスーパーの回収boxへ、
と意識を持って、多少手間でも心がけている行動もありますが

旅先や、
子どもの機嫌や加減がしっくりこない時、
疲れ切っている時など、
多少の罪悪感を抱きつつも自分の効率や便利を優先させる時もあります。

「エコでない行動」を逐一反省していたら、
究極突き詰めると、生きてること自体が地球に負の影響をもたらしていると言えなくもない訳で。

自分の暮らしを送りつつ、
できる範囲で、できるだけのことを、できれば習慣化していく

こんな姿勢が必要ではないかと思います。

理屈を持ち込む時と、考えすぎない時と

子育て場面でも同じで、
「良い関わり」を心がけるあまりピリピリしている大人と、
深く考えず、その分のんびりしている大人

仕事で様々なご家庭・保護者の方と接してきて、
子どもの発達にとって「良い環境」は後者だと私は思います。

片付けが好きになったり、
遊びからの切り替えが上手くできたり、
人を傷つけるような行動が減ったり、

こうした姿に近づけるための「関わり方のコツ」は間違いなくありますが、

実践してみるのは
・今現在の生活で課題が生じている時
で、
・大人の側に余裕がある時
だけで大丈夫。

発達支援が役に立つ時


発達の遅れや自閉症特性を伴う場合には
「子どものために何かしてあげたいけど、どうしたらいいかわからない」
ということが起こりがち。

そうした時のヒントになれば、という気持ちでnoteにあれこれ書いています。

私の発信含め、
子育て術的なメッセージに振り回されて自己嫌悪に陥らないよう気をつけて。


「関わり方のコツ」は道具であって、
「こうでなくてはならない」という倫理じゃないよ、
という話でした。


ではでは。



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