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読み放題対象「世界の中心で多様性を叫んだケモノ」

いつもながら素晴らしい世界の二重基準ダブスタ が日本を襲った。

そう、韓国のアイドルグループのBTSの話だ。活動休止のニュースが流れるとや、またも「原爆Tシャツ」「原爆ブルゾン」「311で津波揶揄」あたりがトレンドに入っている。

ご存知、かつては、BTSのメンバーが原爆日本投下のきのこ雲写真の印刷されたTシャツを、「韓国バンザイ!」的な文脈で着ていて物議をかもした。

それでもBTSなどは、そのほかも、「反日」歌をノリノリで歌った姿もよく知られているし、多くの人々は、「そういう文化の国で育った人々だから仕方ないよね……」と生暖かくスルーしていた。

だが、やがてBTSは、世界の中心 ホワイトハウスで、ポリティカルな「正しさ」を手にしようとしはじめる。その「正しさ」の名前とは、曰く「多様性」という。

こんなニュースがかけめぐった。

BTSがアジア人へのヘイトクライムをヤメロ!多様性は大切だよ!と世界にむけてアジア系の代表者として訴えている……。

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なるほどなるほど。

要するに、過去に原爆Tシャツを着ていた人が、「アジア系へのヘイトクライムをやめろ!多様性だ!」とかいっても、原爆バンザイTシャツを着るのも、「日本人(=アジア人)に対するヘイトクライムそのもの」ではないのだろうか。そういった声が日本のネットでは噴出したのである。

「私達が、アジア系(日本人)のヘイトするのはOKだが、おまえらはアジア系(主に韓国)のヘイトはするなよ。これが多様性だゾ」というわけだ。都合のいいときだけ「人種バリア」だ。

どうして世界では、このような「ダブスタ」が横行するのだろうか。いや「ダブスタ」というか「正しさ」の恣意的運用というべきか。

別に韓国に限らず、欧米も同様だ。自分たちが「正しさ」のルールを設定しておきながら、欧州で風が吹かないで電力需給が逼迫するとや、手のひらクルーで、「原子力発電もクリーンエネルギーだ!」とかいいはじめてしまったこともある。ちょっと前まで「原発は悪!」「日本は遅れているぞ!」みたいな感じだったのに、彼らのこの「厚かましさ」の正体とは、なんなんだろう。これも「私は自分に都合のいいようにルールを変えるけど、お前らは駄目」という態度であろう。

「ルールメイカーとして、ゲームチェンジする欧米が羨ましい。彼らはリアリストだ」とか「欧米はずるいよな。負けそうになるとルールを変えて」という声も大きいが、そもそもなぜこうなるのか?


さてさて、とある韓国ウォチャーとして有名な人物がいたのだが、私は彼に「どうして韓国人ってネロナムブル(自分はいいけど他人は駄目)なのか。いや、そもそもなぜ日本以外の国では『私はいいけどお前はダメ』がありふれ、“正しさ”を変えてしまうのか」と話したことがある。

実は、その彼はゼロ年代から、韓国の自動翻訳掲示板に出入りしていた。そして、韓国人の間でも、「ダブスタ」に関する捉え方に変遷があって、今のように「ダブスタは隠すものでは全然なくてね……」という話がはじまった。それをきいたとき、ええええ!!?どういうこと?と耳を疑い、ついで「あ~」と納得してしまったのだが、当時の韓国人は――

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