レンタル障がい者と散歩。2023/1/17
レンタル障がい者とは。
賛否について語るつもりはない。
依頼するなら早い方が良いと、夜勤明けのこの日を依頼。レンタル障がい者(以下、レン障くん)は寝不足。
予定通りちこく。
まあちょっと語弊があるというか、ぼくは遅刻がわるいことだとは1つも思わない。ただ社会をやってる人たちには良く思わない人が多くいるってだけ。
本質は「時間を守ること」じゃない。それは商品価値の1つでしかない。本来の価値は「楽しい時間」にある。遅れてやってくるなら、よかったじゃん。
「西口で待ってる」ぼくも障がい者かも。
「志木駅は優しくない」とレン障くん。
テキトーな散歩スタート。
レン障くん「これどこに向かってるの?テキトー?」という問い、一日でなんども投げられた気がする。
問いを重ねるうちに「これどっち行く?」と問いが変わったりもしたが、ぼくはテキトーに歩くのが好きだ。「どっちか」を選ぶときは「気になった方」だ。
今回の依頼は「レン障くんの行きたいとこに散歩したい」
って言ったけろ、基本ぼくがどんどんテキトーに歩いてたなあ。「おなかすいた」つってコンビニでカップ麺買って啜りながら歩くレン障くん。
ちょっと疲れたので別のコンビニのイートインに座って、レン障になる前の彼が仕事しに行った与那国島の話をきく。
陰キャは沖縄に行け!
ぼくがまとめると「陰キャってよりは…『変な人』かな」と訂正されたけろ。
前日に教えてくれたLINEのプロフィール写真が陽キャすぎて、ツッコんだら
でも救いを求めて行くのはちがうらしい。そういう人は即帰ったり救われずに死んだりするらしい。
なんとなくわかるな。そこでなにをするか。それがないと自分が変わることはない。あるなら、行けばいい。陰キャよりは、変な人。
どうしたら陽キャになれるか。
きっかけは何だったかレン障くんに問うた。
きっかけなんかなかった。
積み重ねだった。
与那国がトドメを刺してくれたんだろうな。
川辺りを歩こう。
近くに川があったので提案した。「川!僕も好き!いつも歩いて尾崎とか歌っちゃう」
意外な共通点がチラホラ出てくる。ぼくも川で歌うのが好きで、もしも彼らのようなレンタル業をやるとしたら「レンタル散歩して歌う人」か「レンタル話を聴いてない人」だなあなんて考えてた。
みんな考えることある?
あなたはなにを貸し出せますか?
川いく前、レン障くんは障がい者割のある施設をググってくれて、そこと方向ちがったりしたが「あんま興味ないし!」って変更。
レン障くんは気遣いの人だった。
実を言うとぼくはコンビニに灰皿なかったのが限界で、川辺りに行きたかったのだ。
なんてこともしてくれたし「そこ段差あるよ」とか、ぼくのリュックの肩紐が「裏返しだよ」とか、きもちわるいくらい気遣いされて「ホストみたいだね」と笑った。
「レンタル障がい者をレンタルしてみたら気遣いの人だった」ってタイトルにしたいくらいだが、営業妨害になりそうだからやめた。
※今読み返したら「気違いの人」と空目しそうで良い気もしてきた
尾崎を歌った。
一緒に歌ったら「お前が歌うんかーい!」の脳内ツッコミが来たのですぐやめたけろ、こんなコメントがつくならもうちょい歌えばよかったかな。
長くなったので、次回に続きます。