「生物から見た世界」12,13,14章と訳者あとがき読書感想文。
12章、魔術的環世界。
見た事もないモノ(あるいはせいぜい1度だけ見たモノ)を主観的に創り上げる、をやってる章。
人間が神や悪魔を創り出したり。これは現代ではアニメなどでイメージしやすくはなっている。が、しかし、動物もそれをやっているという。
ハエを見た事もないトリが突然突進して空中でパクっとやり、目に見えない何かをごくりと飲み込んだ例があるという。
色んな例をみて思い出したのは、釣った魚を水槽にいれて飼おうとしたがエサを食べなくなってしまいそのまま死んだ経験。
魔術的である。なんの知覚もなく(あるいは1度だけの経験で)幻影を創り上げてしまう。寄生獣を思い出すよね。
あなたには命令が来てないのか?
13章、異なる環世界。
同じ客体も、異なる環世界においては見え方が違ってくる、をやってる章。今更じゃん。
ある部族において神として祀られてるものも我々から見たらコーラの空瓶だったりするボードゲームが昔あったなあと思い出した。
14章、結び。
「天文学者や深海研究者の環世界すごいよね〜」言われてワイ「人間で1番広いやつ誰やろ?」考えてたらかぶせ気味に「物理学者すごそうね」言われた章。
心理学者はどうか?アスリートはどうか?
音波研究者と音楽家ではどうか?
まとめたら混沌っしょ、と筆者は言う。
環世界同士は永遠に閉ざされたままであると。
哀しいね。絶望であり、希望でありたい。
訳者あとがき。
すっげー昔の本だぜ?すげーだろとマウント取られた。
おわり。