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連ドラを最後まで観れない
最近連ドラを最後まで観ることができない。
新ドラマがスタートしたときは片っ端から録画して一話をみて、面白かったと思うものが6割くらい。
そして、そんな面白いドラマを毎週楽しみにこの3ヶ月間生きることができるんだと、喜びにも希望にも近いものを感じる。
ただ、なぜかそこがピークなのだ。
別に2話がつまらないわけでもなく、なんなら2話は1話にも増して面白いと思っているのに、なぜかそこで観るのをやめてしまう。
口コミが広がるのは大体その辺りなので、そこから共通の話題で盛り上がれたりするはずなのに、なぜか観るのをやめてしまう。
それは、ドラマのワンクールが暦とよく似ているからかもしれない。
4月は新しいことがたくさんあって、良いも悪いも常にドキドキしているので、刺激があって楽しい。
5月になると、その環境になれてきて、刺激とは違う安心のようなものを感じてまた違った楽しさがある。
6月になると、段々居場所のようなものが確立してきて、少し伸び悩む時期が来る気がする。
おそらく僕はここの時点で、あっもう天井だなと感じて観るのをやめてしまうのだ。
もちろん7月以降、そこから上がったり下がったりして、楽しい日々は続くのだが、刺激という点では、4月=1話の興奮を超えることはない気がする。
これは22年間生きてきたなかである程度固まってきたものだ。
幼少期から場に馴染むのは得意ではない方だったのだが、年々自分から何もしなくても時が経てばその場に慣れてくるというのがわかってきた。
要は'時が解決する'のである。
毎回新しい刺激があって楽しい、という状態が続けば良いのだが、同じ環境にいると、どうしても限界がある。
それと一緒でドラマを見続けても、次週はもっと面白くなりそう!とは感じるものの、初めてそのドラマを観たときの刺激、興奮はもう感じることができないのだ。
王貞治さんがインタビューで「野球は毎回僕をときめかせてくれるもの」と仰っていた。
王さんは何年やっても、野球にあらたな刺激や発見をもらえてるみたいで、とても羨ましい。
一緒にするのは烏滸がましいのだが、僕も最近草野球をはじめて毎回野球にときめいている。
たとえ昨日と同じだったとしても、毎回新たな刺激、ときめきをもらえる。
そんなものに出会えたら、人生万々歳なのかなと思った。