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HSPの友達づきあい
この前、久しぶりに高校時代の友人2人と会った。
出会ってもう20年以上になるけれど、学生時代からの友人の中で、今も定期的に会っているのはこの2人だけ。
浅く広くの関係は得意じゃないけれど、本当はもっとたくさんの人と、細く長く(そして深く)つながることに憧れていた。
それなのに、自分から連絡をとるのが苦手で、いつも受け身になってしまい、せっかく仲良くなっても、卒業や退職をきっかけにいつの間にか疎遠になってしまう。 そんなパターンを繰り返してきた。
自分から連絡しないくせに、相手から連絡がこないと「所詮わたしは友だちと思われてないのかも」と卑屈に考えてしまう。
そんな自分が嫌で、定期的に連絡先やSNSのアカウントも削除していた。今でいう「人間関係リセット症候群」だったのかもしれない。
罪悪感や寂しさはあったけれど、「連絡がこなくて当然」の状況を自ら作り出すことでしか、自分の心を守れなかったのだと思う。
ドラマでよく見るような、
嬉しいことも悲しいこともなんでも共有する友だち
どちらかが失恋したら飛んでいって寄り添う友だち
週に何度も会って飲みに行く友だち
に憧れていたけど、そういう友だちはできなかった。
でも正確には「自分が作ろうとしなかった」。距離をとっていたのは、いつもわたしだったから。
だからこそ、今もつながっていられるのは、2人がわたしとつながろうとしてくれたおかげなのだ、としみじみ感じている。
お互いLINEもマメじゃないし、年に1~2回会えたらいいほう。会った時に深い話をするわけでもないし、日々の出来事を共有してるわけでもない。
わたしにとっては2人が一番の仲良しだけど、2人にとってわたしは、大勢いる友人の1人に過ぎないのかもしれない。他の友だちとはしょっちゅう連絡を取り合い、会っているのを見て、内心やきもちを焼いたこともある。
けれど、自分から誘うわけでもなく、縁を大切にしてこなかったわたしに、そんなことを言う資格があるだろうか?きっと他の人たちはわたしみたいに「誘われ待ち」なんてせず、自分から縁をつないで、ドラマのような友情を築いているんだろう。
傷つくことを恐れて人を避けてしまうわたしにとって、2人が今も友だちでいてくれることは、ただただありがたいことなのだ。
この前は結局、わたしの仕事探しの話ばかりしてしまって、帰った後「自分ばっかり喋りすぎた・・・」と反省会が止まらなかった。
誰かと会って自分のことを話した後は、決まって帰ってから緊張してしまう。「あの表現は違ったかも」「あれは言わなくてもよかったな」「どう受け取られたかな」とか。考えても仕方のないことをぐるぐる考えて、ソワソワする。
普段、感情を抑えようとしているせいか、一度解放されると止まらなくなっちゃうのかもしれない。結局わたしはいつも、自分にしかベクトルが向いてないなぁと、また反省した1日。