ゲームエフェクトデザイナーへの道のり
初めまして。
現在地方の広告代理店に勤めているNiwaと申します。
ゲームエフェクトデザイナーを目指して日々学習しております。
まずは、このようなネットの片隅の記事に足を運んでいただきありがとうございます。
この記事にたどり着いた方は、
ゲームエフェクトに関する何かしらの情報を渇望しているのではと思います。
「そうですよね。だって情報が少なすぎるんだもん。」
私自身、もっと情報があれば良いのに…と感じていますし、
日々おもむろに「エフェクトデザイナー 勉強法」とか調べてGoogleを徘徊する日々です。
この記事では、
・ゲームエフェクトデザイナーに興味はあるけど情報が無い
・どのように勉強を始めれば良いのか分からない
・何でも良いからゲーム業界に飛び込みたい
など、
完全業界未経験でゲームエフェクトデザイナーになりたい(or興味がある)方達の為に、自分自身の理解を深める事もかねて、学習を始める何かしらの手助けになればと思います。
個人的な憶測ではなく、
現時点で公開されている業界の方などの情報をベースに書き進めていければと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
はじめに
前述しましたが、私は現在広告関係の仕事に就いており、扱うジャンルもゲームやアニメなどのエンタメ系ではありません。
ゲームエフェクトデザイナーを目指す一般人です。
ですので、業界で活躍しているプロの意見や情報が知りたいとここにたどり着いた方はブラウザバックをおススメします。
主に自身のメモ用という認識で書き進めていきますが、
「これ最初に知っておきたかったなー!!」というのは摂取していただけるのではと思います。
あと、話が少し脱線したりするのはどうぞご愛嬌という事で何卒…
ソフト面
ソフト麺…懐かしいですね。
自分で書いていて「ソフト麺」にすらエモさを感じてしまって少し笑ってしまいました。
まあ、それはよしとして。
エフェクト制作に使われているツールは多岐に渡りますが、
「自分のやりたい表現になっていればソフトは関係ない」という方が多いです。
全てのクリエイターさんの意見を聞いたわけではないですが、
結局会社に入って覚えてもらうのでソフトは関係ないというのをよく耳にします。それよりもクオリティーだと。
・鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
・ナルティメットストームコネクションズ
などを手掛けるサイバーコネクトツーさんの動画では、
初心者の方には「After Effects」がおススメされています。
ちなみにこちらの動画でエフェクトに関することが分かりやすくまとめられているので、一度目を通してみる事をおススメします。これで大体分かります。
ちなみに私はAfter Effectsに関してはある程度経験があるので、
unityとUE(アンリアルエンジン)のどちらかを迷って、unityを始める事にしました。
どちらも無料で始める事ができるので、
お金をかけられないという方は無料のもので始めるのが良いかと思います。
blenderでもエフェクト的な事はできるみたいなので、
そちらを触ってみるのもありだと思います。
私がやった(やっている)事
・書籍、Youtubeのチュートリアルに沿った制作
・それを応用したオリジナルの制作(簡単なもの)
・エフェクトを見る
・実際にゲームを遊ぶ
といった感じでしょうか。
順番に説明していこうと思います。
〈書籍、チュートリアル動画に沿った制作〉
まずはunityのゲームエフェクト制作に関する書籍が無いか調べました。
こちらを購入しました。
ちなみにこちらの著者である秋山高廣さんは合同会社Flypotという、
ゲームエフェクトの受託制作や監修を専門に行っている企業の代表社員様です。
Flypotでもエフェクト講座を開講していたようですが、
現在(2023/12/10)新規募集を停止しており、再開時期も未定との事です。
その代わりになるかは分かりませんが、
クリエイティブ系の動画講座サービス「coloso」にて秋山さんの講座が開設されるそうです。
さて、実際に書籍を通して一通り制作を進めた感想ですが。
まず、当たり前ですが分からない事が分かるようになります。
こちらを一通り学べば、応用して大体の表現はできるのではないかと思います。
ただ、一回で全て覚えられるわけではないので、
一度一通り制作し終えたら改めて少しアレンジを加えて制作してみる事をおススメします。
私もまだ全然覚えられていません。
「これってどうするんだっけ?」という時の辞書的な使い方もできると思います。買って良かったです。
チュートリアル動画の制作に関しては、Youtubeで「game effects tutorial」などと調べれば出てくると思うので、動画に沿って制作を進めていく感じです。
こちらは自分のやりたい表現やカッコいいと思えるものを選べると思うので、息抜きに制作するのも良いと思います。
そんなに真剣に集中してやらなくても、何回も繰り返していくうちに「これはよく使うやつだな」とかで勝手に覚えていきます。
「そんな物覚え良くないよ…」という方でも繰り返しやりましょう。
私も日々色んな事を忘れていきます……。はは。
ひとくくりに「エフェクト制作」といっても、同じ表現でもやり方が違ったり、「こうやって作るんだ」という方法を知っているだけでも違うと思うので、流し見するのでも少しは違うと思います。
〈学んだことを活かしてオリジナルエフェクトの制作〉
書籍を2周弱ほど終えたら、「こんなのが作りたい!」というのを浮かべていきました。
難しそうなものでも原理さえ分かっていれば、時間はかかれど作れると思うので、メモしたり、絵で描いたりしてアイデアを記録しています。
サイバーコネクトツーの松山社長はポートフォリオについて、
「3Dモデルでもアニメーションでもとりあえず100個作ったやつから10個選んで送ってきてください」と言っています。
「それに加えて、一個に時間をかけるのではなく、簡単なものでもとりあえず完成させるのが大事だ。」と、「完成させると次の改善点が見えてくる」と言っておりました。
なので、私もとりあえず思い描いたものに近づけようと努力しながらも、とにかく完成させることに重きを置いて制作しています。
現時点でポートフォリオに載せられそうなクオリティは出せていませんが、次はこうしようとか、ここはこうすれば良いんだというのが完成して初めて分かったりします。
これは業界の色んな方から耳にしますが、
「未経験の人が独学でプロのクオリティまで詰めるのは難しい」との事です。
それこそ、プロの添削などがあれば別でしょうが、
そうでなければとにかく手を動かして作品を増やすのが良いんだと思います。
「とにかく作る」というのが意外と難しかったりします。
どうしても効率の良い勉強法とかを求めてしまいます。
私自身そうだった時期もあるのでとてもよく分かります。
でも実際に手を動かして、完成まで作ってみて分かる事って、
例え同じ事が調べて分かる事だったとしても、解像度が全然違う気がします。
私もまだ簡単なヒットエフェクトくらいしか作れていませんが、
ヒットエフェクト一つにも様々な要素が含まれているので、簡単なものから始めてみると良いと思います。
〈エフェクトを見る〉
これはどの分野の人も口を揃えて言います。
とにかく色んなものを見る。ゲームなら実際にプレイする。それも色んなものを。好きなものも、好きでないものも。
私も現職で経験がありますが、
クライアント様から頼まれるものが必ずしも自分の好きなものとは限りません。むしろそうでない場合がほとんどだと思います。
エフェクトが好きな人でも、好きな表現、そうでない表現があると思います。でも自分が好きでない表現を求められる場合もあるでしょう。
ただ見るだけでなく、エフェクトであれば、どのような要素で構成されているのか一つ一つ分解してみたり、考えながら見る事が大事です。
やはりクリエイティブな業界では観察力が大事みたいです。
Youtubeには沢山のエフェクト、必殺技などまとめ動画が上がっているのでそちらを参考にするのも良いと思います。
ちなみにYoutubeは<>キーでコマ送りができます。
(私も最近知りました…)
トップで活躍するクリエイターさんもコマ送りで見る事をおススメしています。0.25倍速でも見れますが、コマ送りで見てやっと分かる事もあるので、適宜使い分ける事をおススメします。
特にエフェクトに関しては、それぞれの要素が出現するタイミングがエフェクトの気持ちよさを分けます。1コマを侮るなかれ。
ヒットエフェクトに散らばる粒子一つとっても、衝撃と同時に弾ける粒子と重力の影響で落ちていく粒子の2種類が使われていたりと、細かく見ると思っていた要素と違う場合が多々あります。
また、
実際の炎や雷など物理現象を見るのもいいみたいです。ゲームエフェクトは物理現象の誇張表現なので、どういった原理で火が付くとかそういうのが分かっていると理解が深まるようです。
〈実際に遊ぶ(プレイする)〉
これはエフェクトデザイナーというよりもゲーム業界に入るために必要な事なのではないかと思います。
私自身少し前までは同じゲームをずっと繰り返しプレイするようなタイプでした。APEX、スマブラ等…
でもゲーム業界に入りたいと思ったら、沢山のゲームをプレイしていた方が良いし、好きなゲームについて熱く語れるようになっておきたいと感じ、今は様々なゲームをプレイする事を心がけています。
あまり気乗りしないゲームでも、売れているゲームは結局やってみると楽しいです。
私自身への戒めの為にも書きますが、
自分の経験なんてまだまだ浅いです。ゲームが好きなつもりでいましたがそれは好きなゲーム好きなだけで、ゲームという概念自体が好きな訳ではありませんでした。
でも最近食わず嫌いせずに様々なものに触れるようになって、
やっぱり触れてみると分かる事ってあります。基本敬遠してただけで、どんなゲームにも面白いと感じる部分、学べる部分は最低限一つはあるでしょう。
それはプレイ側だけでなく、ゲームを作る側としての目線も含めてです。
共に沢山の作品をプレイし、沢山の作品を摂取しましょう…!!
最後に
さて、どうでしたでしょうか。
ここまで目を通してくださった方には何か得るものがありましたでしょうか。
無かったならお時間を取らせてしまい申し訳ありません。
それでもここまで目を通していただいてありがとうございます。
これから私はプロのゲームエフェクトデザイナーになるため、
短期間ではありますが専門のスクールに通わせていただきます。
(地方在住なのでオンライン学習にはなりますが)
実際にエフェクトデザイナーになるまで、
伝えられることはできるだけ赤裸々にお伝えできればと思いますので、
同じ道を志す人達の何かしらの足しになれば幸いです。
ちなみに次の更新がいつになるかは分かりません。
気分次第で更新します…!!
ではまたb
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