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林書店の本棚

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頁をめくる 印刷された紙とインクの混ざった香り 紙の本派です
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#芸術新潮

いつもそこにあった

いつもそこにあったのはなぜなのか。改めてよく見ると、それは静寂の素粒子が集まり、その素粒子たちが触れあう時に波動が生まれて空間になり、揺蕩う音が溢れ満ちていた。私を包み込んで自然にただ寄り添ってくれていた。 そして誰かや何かに寄り添いながら、その大きな静寂の空間の中にいる、彼の孤独も見えた気がした。