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林ふみこ
2023年7月22日 13:09
実家は公園の隣に建っている玄関には 父が植えた小さな桃の木がありちょうど今 初夏から夏に向けて実をつける私の部屋の窓には公園の樹木が見え鳥の声 陽の光 葉の音が季節と時間の流れを 教えてくれた今年も桃がなり 鳥の声で朝を迎えたあの頃と違うのは桃の木も公園の樹木も鳥たちも父と私も同じように時間を重ねたということ心は変わらないこの先に別れる日が来たとしても
2023年7月20日 19:12
旅支度で 気をつけていること片づけすぎない連れて行きたい大事なものはひとつにする帰ってきたらやることを作る猫に 帰ってくるまでの日数と帰る日が 朝か夜かも伝える旅は世界が広がるそして今あるこの場所の大切さを教えてくれるだから旅支度は 無事に帰ってくるための支度今日よりも愛しいこの場所に
2023年7月20日 12:58
夕方に白けた月が昇って次の朝 また白けて沈んでいく子供の頃は 月を見るのが怖かった星のように 遠くで光っているだけではなく大きかったり 三角だったり近かったり 遠かったり月は自由に見える月も 規則の中にいるはずなのに大人になって月を追いかけるようになった私も 規則の中で自由になる
2023年7月15日 17:40
梅雨が好きだったしとしと降る あの雨が好きだったそして太陽の光が白く光り夏が来た瞬間を感じることも好きだった四季を感じ 四季を愛でることが生活の中にある日本人で良かったと歳を重ねるごとに思っていた私の残りの時間四季のためにこれからも この先も続くよう 私 ひとり たった一粒だけれども四季をまた 感じられるように
